2017
12.26
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人工知能は広告代理店の仕事を奪うのか


多くの広告代理店が人工知能ビジネスへ参入する昨今

人工知能に関する議論が盛り上がっています。広告業界では多くの広告代理店が人工知能部門を設立するようになりました。しかし、現在のところ、AIとマーケティングの関係性は明らかではなく、マーケティング担当者の仕事を奪うよりも仕事の効率化をもたらすツールとしての位置づけが一般的です。米英日に拠点を持つDigidayは、広告代理店の各機能について、今後、人工知能がもたらす影響を分析しています。

データ分析やEコマースは人工知能が力を発揮する分野

データ分析はAIの骨格となる機能です。クリック率の変化から広告表示の不正を暴くなど、人間では見抜けなかった傾向を人工知能が明らかにできる可能性があります。グローバルに事業を展開する広告代理店Possible社では、75人のデータ分析専門家を雇って、ソーシャルメディアでのつぶやきから商品が人気になった理由を分析するサービスを展開しました。52個もの感情を特定し、オンラインで商品を購入する際の心理を明らかにする人工知能技術です。
人工知能を使った会話型アシスタントはEコマースへ大きな影響を与えると考えられています。自社内のデータとサードパーティーデータを組み合わせて、ユーザーサポートを高度化する狙いです。さらに、過去に売れた商品を分析して、次に流行するであろう商品を特定する機能はEコマースでの導入が期待されています。

人間と人工知能が協業し、効果の高いキャッチコピーの作成が可能に

広告に用いられるキャッチコピーの作成には人工知能が既に活用されるようになってきました。トヨタの広告キャンペーンでは、IBMの人工知能システムWatsonを使い、数千のキャッチコピーを作成・最適化する試みがなされています。大きな話題を集める人工知能はPRの観点から有効な手段です。

まとめ

現在のところ、人工知能は文章を分析するには力を発揮するものの、CM制作のような複雑な作業をこなせるまでには至っていません。人工知能技術は人間のマーケティング担当者によって管理・監督される必要があるのでしょう。

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参考資料

A guide to whether artificial intelligence will take your ad agency job


著者:Takayuki Sato