2018
09.12
0912

小売り業界における人工知能を活用したマーケティングの現在と未来


チャットボットに代表される人工知能技術は導入され始めたばかり

人工知能は様々な形で変化をもたらし、世界経済を揺り動かす可能性を秘めています。小売業界においては、チャットボットのように導入され始めた技術もありますが、将来、より強力な活用例が生まれてくると考えられます。人工知能で業務を最適化するために、マーケティング担当者は人工知能が今できることと、今後できるようになることを理解しておく必要があります。業務コンサルタントのTim Lefkowiczが人工知能を使ったマーケティングの現在と未来について解説しました。

多くの企業が対応できていないが、顧客体験の向上に期待がかかる現在

人工知能技術には明確なコンセンサスや長期的な計画が描けていません。その可能性は無限にあるものの、人工知能の活用を始めた企業は限定的です。ほとんどの企業は人工知能の力をどこで用いるべきか見い出せないでいます。
人工知能を活用する利点は、様々なチャネルから得た顧客や商品に関するデータを統合し、パーソナライズされた顧客体験を提供できる点にあります。例えば、アマゾンは人工知能技術を駆使し、カメラやセンサーの情報を分析して運営する無人店舗Amazon Goを開発しました。消費者行動に関する新たな洞察を導き出し、ネットとリアルをまたがって、顧客のニーズに応えます。

店舗でのリアルタイムな顧客分析によってパーソナライズされた体験を提供する未来

今後期待される新たな応用例として、店舗内の顧客行動分析が挙げられます。顧客の導線を解析して、最適な商品陳列を見出せるようになるでしょう。さらに、顔認識技術が発展すれば、店舗の入り口で上顧客を判定し、パーソナライズしたサービスや、特別なプロモーションをかけるといった施策が実現できます。ただし、プライバシーに懸念を抱くユーザーに対しては、顔認識の活用について事前に同意を得るといった配慮も求められます。

まとめ

今後、人工知能がマーケティングに関する意思決定を支援するようになっていきます。そんな時代に活躍できるマーケティング担当者は、人工知能技術をよく理解し、比較し、活用し、改善できる人材です。人工知能の可能性は無限大といって差し支えありません。その人工知能を上手に活用した人が競合企業との競争も制することができるのでしょう。

参考資料

Investing in Artificial Intelligence: The Present and Future of Retail Marketing