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音声アシスタント「Amazon Alexa」が抱える課題

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Amazon Alexa(あるいはAmazon Echo)は、音声を通してインターネットに接続できる初めての実用的な製品です。しかし、その使い勝手には、まだまだ改善の余地があると言われています。Owner Media GroupのCEOクリス・ブロガンは、自身の体験からAlexaの課題を指摘しました。

根本的な問題は、映画に出てくるような未来的な機能をユーザーがAlexaに期待してしまう点にあります。Alexaは特定の言葉に反応するよう訓練・最適化されているにすぎず、人間のように何でも言うことを聞けるわけではありません。頭では分かっていても、Alexaを使っていると、すぐに忘れてしまいます。Alexaに人格を感じるほどに愛着を持つためには、Alexaがより賢くなる必要があるのです。

「6分後にタイマーを鳴らしてほしい」「乾電池を買っておいて」「明日の天気はどうかな」このような質問にはAlexaは十分に対応できます。クリス・ブロガンの場合、タイマーやアラームとして使った経験が最も多く、次にポッドキャストを聞いたり、音楽を再生したりする使い方が多かったと言います。

改善点としては、まず、記憶する機能が指摘されました。乾電池を過去に注文した場合、どのメーカーのどの乾電池かをAlexaが覚えていてくれれば、次回の注文が容易になります。また、Alexaは検索エンジンとしてBingを採用していますが、利用者の観点からはGoogle検索があるとより便利です。AlexaはAmazonでの商品購入を増加させることを目的に開発されたのは明らかですが、その他のネットショップやWebサービスと連携できると、ユーザーにとっては望ましいでしょう。他には、機器にインストールされたアプリの情報を回答する機能や、自宅外でも使えるような携帯機能などの要望が挙げられています。

音声アシスタントはAmazon Alexaだけではなく、いくつかの製品が開発されています。AppleのSiriやマイクロソフトのCortanaなどが発表され、Googleはメガネ型のGoogleグラスを開発していたと報じられています。その中でも、Alexaは最も実用性が高く、今後の発展が期待されています。音声アシスタントには様々な形態が考えられるので、今後も開発競争は続いていくでしょう。

参考資料

Dear Alexa – Please Get Smarter – Hurry


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参考資料

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著者:Takayuki Sato