2014
12.10
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IBMの人工知能がTwitterのビッグデータを解析する


IBMとTwitterは10月末にビッグデータの解析で提携すると発表しました。Twitter上のツイートを分析することで消費者の動向などを把握することが両社の目的のようですが、IBMとしては人工知能型コンピューター「ワトソン」を活用してツイッター上のビッグデータを解析し、企業の意思決定を支援するサービスを展開するための足がかりとしたいようです。

IBMの「ワトソン」は質問や質問の趣旨を理解し、人工知能として大量の情報の中から適切な回答を選択して回答するシステムで、2009年に米国の人気クイズ番組「ジョパディ」に挑戦するために発表されました。昨年には一般のデベロッパー向けにも提供することが発表されていましたが、ツイートを分析することによって企業の製品やサービスの健全性を計測したり、企業が新たなトレンドに適応することを支援するといったような企業向けのサービスが出てくることが期待されます。

IBMのCEOであるジニ・ロメティー氏は今回の提携について「IBMの主要なクラウドベースの分析プラットフォームを活かし、新しいクラスのデータによって、クライアントのビジネス上の意思決定を豊かにするものです。これは、IBMがどのように仕事を再創造させるかの最新例です。」と語っています。氏は2014年度第3四半期の収支報告では自社のパフォーマンスに失望したと述べていましたが、今回の提携はクラウド領域において持続的に成長する事業の創出に繋がると見ているようです。

一方Twitterは、「ワトソン」がすでにクラウドに接続してリモートで分析機能を供給する仕組みを確立しているため、IBMとのパートナーシップでより広範囲にわたって高速な技術革新が可能になると考えているようですが、台頭するスタートアップに日常的に脅かされているTwitterにとって今回の提携は業界をリードする位置にとどまれるかどうかの大きな賭けの一つと言えるかもしれません。

先月にはIBMがみずほ銀行と共同で「ワトソン」と音声認識技術を組み合わせ、顧客からの問い合わせに自動で回答する世界初のシステムを共同開発するという発表もありましたが、今後もビッグデータの解析技術を軸にした提携の動きは加速していくものと考えられます。
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