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Instagramはショッピングサイトになれるか

Instagramは商品購入を促す機能を次々と投入している

Instagramはウィンドウ・ショッピングをする場から、実際に商品を購入する場所へと変化しようとしています。2017年に「Shop Now(今すぐ購入)」ボタンを導入したのに続き、企業がより詳細な製品情報を掲載できる機能が追加されました。ソーシャルメディアを専門とする編集者Sarah VizardはInstagramのショッピング戦略について解説しています。

ファッション雑誌からEコマースサイトへと変化できるか

Instagramがショッピングサイトになるには、その購入プロセスを極力、簡素化する必要があります。他サイトへ遷移したり、別途ログインを要求されたりするのは避けなければなりません。消費者が購入を止めてしまう大きな理由になるからです。多くの企業はInstagramのこの動向を歓迎しています。プラットフォームを離れずに高度なユーザー体験が提供できるようになるからです。さらに、Facebookのユーザー情報と組み合わせて、広告配信の精度向上に利用できる可能性もあります。

Instagramは既にファッション雑誌のように、消費者の意識を刺激する存在になっています。ここで、購入願望から購入手続きへと移る最後のステップを取り除くのは自然な戦略と言えるでしょう。企業にとっても、Instagramがより魅力的なプラットフォームへと変化することになります。

商業性の強いコンテンツや決済手続きがユーザーに馴染むかどうかが課題

Instagramがショッピングサイトへと変化するには、いくつかの障害があります。現在は美しい写真が並んでいるので、セールス色の濃いコンテンツが増えると、消費者が違和感を覚える可能性があります。最も大きな問題は決済です。支払いを行う際は、Instagramのアプリから離れる必要があるため、ユーザーがその仕組みを信頼できるかどうかが重要になります。これまで商業的なコンテンツが無かったプラットフォームにクレジットカード情報を入力するのは大きな違いと言えます。

まとめ
Instagramは企業や広告主と協力し、どのようなコンテンツが成約へとつながるかを分析する必要があります。どのようなタイミングで友人の写真を見て、一方で、いつコンバージョンを促すコンテンツを表示するべきか。ユーザーの心理を詳しく理解できるかどうかが、ショッピングサイト化の成否を左右するでしょう。
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参考資料
https://www.marketingweek.com/2016/11/17/instagram-shopping-site/
著者:Takayuki Sato