2017
11.27
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Oculus Goは仮想現実の普及を大きく前進させる


スマートフォンに接続せずに動作するミドルレベルのVRヘッドセット

Facebook社は2017年10月、最新版のVR(仮想現実)ヘッドセットであるOculus Goを発表しました。199ドルという低価格ながら軽量で優れた性能を搭載している同製品は、従来のヘッドセットと異なり、パソコンやスマートフォンに接続せず、単独で動作する点が特徴です。米国メディアThe Next Webでは、Oculus Goの登場がVRの普及を大きく前進させるものと予測しています。
新製品の開発戦略を考えるにあたり、スティーブ・ジョブスが復帰した当時のアップル社の戦略は参考になります。マックがプロ仕様の高機能な製品だという認識を作り上げてから、より安価で使いやすい製品を大衆向けに販売する戦略によってアップル社は世界で最も時価総額の高い会社にまで成長しました。さらに、この戦略の成功を受けて、もう一度、ハイエンド製品の開発へと回帰していくと見られています。

ミドルレンジの層に新たな体験を提供するOculus Go

VRヘッドセットはアップルとは異なる戦略を採用してきました。これまで、Google Cardboardのような極めて低価格の製品に始まり、OculusやHTCのような熱狂的なVRファン向けのハイエンド製品が発売されています。一般大衆にはあまり興味が抱かれない製品群が多かったのかもしれません。
残ったボリュームゾーンでは、Samsung Gear VR、Google Daydreamといった製品が展開されていたのに加え、今回、Oculus Goが登場しました。競合する製品よりも値は張るものの、スマートフォンと接続しないで済むため、より多くのユーザーを獲得すると見られています。

細かい調整が必要のないOculus GoはVR体験を新たな次元に引き上げる

スマートフォンと接続するVRヘッドセットでは、細かい調整が必要になります。初めに調整をしてからも、最適なVR体験が得られるよう、ヘッドセットを度々外す等、調整を続けなければなりません。ユーザーは簡単にVRを楽しみたいと考えているため、数分の調整すら煩わしいと感じてしまうでしょう。このような調整が必要なくなったOculus GoはVR開発にとって大きな前進と言えます。

まとめ
Oculus GoはVR体験を新たなステージへと引き上げました。ローエンド製品にすぐに飽きてしまったユーザーにも、解像度が必要以上に高いハイエンド製品が必要ないユーザーにも、Oculus Goは魅力的に映ることでしょう。

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参考資料
https://thenextweb.com/insider/2017/10/12/oculus-go-is-vrs-biggest-milestone-and-its-greatest-compromise/
著者:Takayuki Sato