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インフルエンサーマーケティングが抱える危険性

多くのフォロワーを抱えるインフルエンサーの投稿は、エンゲージメントが低下傾向にある

インフルエンサーマーケティングは、ここ数年、マーケティング業界で重要なトピックとして扱われています。2018年に行われた調査では、インフルエンサーマーケティングが有効な戦略であると81%のマーケティング担当者が考えていると報じられました。これほど頻繁に使われているインフルエンサーマーケティングについて、その注意点を議論するのも価値があるのではないでしょうか。米メディアSocial Media Todayが、インフルエンサーマーケティングにまつわる危険性について分析しています。

ソーシャルメディアはインフルエンサーで溢れかえるようになり、ユーザーはその投稿を追いきれないのが現状です。そのため、インフルエンサーに対するエンゲージメントは減少傾向にあります。スポンサー企業と協業した投稿について、3年前に4%を記録したエンゲージメント率が、2019年には2.4%まで低下してしまいました。多くのフォロワーを有するインフルエンサーの不調が見られる一方で、1000~5000人程度のフォロワーを有する「ナノ・インフルエンサー」は比較的高いエンゲージメントを維持しているとの傾向もあります。

既に製品を使用した経験のあるインフルエンサーと協業し、書面で契約を締結する

インフルエンサーは紹介している製品を必ずしも熱心に使っていないとユーザーも気づいてきています。投稿が信頼に足ると感じられない場合、インフルエンサーマーケティングの効果は得られません。このような過ちを避けるため、既に製品を使用した経験のあるインフルエンサーと協業関係を結ぶ方法が推奨されます。インフルエンサーは問題のある行動から「炎上」騒ぎを起こし、企業に悪影響を及ぼすリスクがあります。インフルエンサーも人間なので間違いを起こす場合もあるでしょう。インフルエンサーが問題を起こしたときに備え、書面で契約を結び、モラルに関する条項を含めるようにする必要があります。

フォロワー数を追求する企業は、水増しされたアカウントに騙される可能性が高まる

モラルの低いインフルエンサーは偽のアカウントを使ってフォロワーを水増しする場合があります。インフルエンサーと協業するマーケティング担当者は、フォロワー数ではなく、エンゲージメントの質に注目するべきです。

まとめ
インフルエンサーマーケティングは極めて有効な手段ですが、間違いをおかしてしまうリスクがあります。インフルエンサーマーケティングの危険性について留意し、企業を守るために、予防的な措置をとっておく必要があります。
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参考資料
https://www.socialmediatoday.com/news/6-dangers-of-influencer-marketing/558493/
著者:Takayuki Sato