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コンテンツマーケティング

クラウドファンディングの成功要因

米国のkickstarter.comやindiegogo.comは製品開発やアイディアなどを実現するために資金調達を行う手段を提供しているサイトですが、こうしたクラウドファンディングは相変わらず高い人気を誇っているようです。

Kickstarterによると、これまでに資金を調達できたキャンペーンは約7万件。ここ数年の成功率は43-46%で、これまでにキャンペーンを援助した人の総数はなんと約700万人!そのうち200万人以上が2つ以上のキャンペーンを援助していると言います。

このようなクラウドファンディングで資金調達に成功しやすい要因はあるのでしょうか。
今回はいくつかの事例を見ながら検証してみたいと思います。

アパレルブランドの「IAMMAI」は運動して汗をかくほど温度の下がるシャツを開発し、他のブランドと提携して販売範囲の拡大を図りました。また自らを地域コミュニティの一部であること前面に出して「◯◯市の製品」といったようなアピールすることで、その地域の自治体が「IAMMAI」のコンテンツを共有してくれるという効果をもたらしました。

12月に多機能な冷却クーラーのプロジェクトを立ち上げて、失敗したライアン・グレッパー氏は、半年後の再挑戦で多額の資金を調達することに成功しました。具体的なイメージをもってもらうために予定している機能をすべてプロトタイプに組み込んだり、プロジェクトの公開をちょうど冷却クーラーが欲しくなる夏の時期に合わせたりしたことなどが奏功したようです。また氏は、資金調達に成功した製品紹介の動画をたくさん視聴した結果、短い動画が好まれる傾向にあること、視聴者は発案や開発に至った過程よりも、その製品が彼らの生活をどう改善するかに興味を持つことなどを突き止めたと語っています。

BluetoothでiOS端末か、Android端末と接続し解錠することができるタイプの南京錠「Noke」の製作者は、製品を発表する前の段階からFacebookに定期的に投稿をアップデートして、読者の期待を高めていきました。事前に期待を集めておくと、実際に製品を発表した時の受け入れられ方は大きく違ってくるようです。

また、A4・A5ノートやレターサイズのブック型水筒「memobottle」の開発者によると、プロの写真家に撮ってもらった写真を採用したことで、商品の見栄えや印象がかなり変わったと言います。

こうした事例を踏まえると、クラウドファンディングで資金調達に成功する要因の一部として以下のポイントが挙げられそうです。

・写真や動画で完成品と同様のプロダクトを見せる
・写真や動画の質にこだわる
・プロモーション動画は短いほうが好まれる
・季節商品は情報公開のタイミングを合わせる
・情報を拡散してくれるSNSやブロガーとの繋がりを構築
・地域コミュニティを巻き込む

クラウドファンディングだけでなく企業のプロモーション活動にも参考になると思いますので参考にしてみてはいかがでしょうか。