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コンテンツは「ひとり歩き」するくらいが丁度いい?

コンテンツマーケティングの目的が、ターゲットに有益な情報を提供してオーディエンスを引き寄せる、というところにあるとすれば、商品やサービスを置き去りにして勝手にシェアされるコンテンツたちは すべて「勝者」といえるでしょう。そんな「ひとり歩き」コンテンツを紹介します。

■ツイッターで話題『10分間どん兵衛』
日清食品から発売されているカップうどんの『どん兵衛』は、通常ならお湯を注いで5分待ちます。しかし、「実は10分待ってから食べた方がおいしい」と一部ネットで話題となり、お笑い芸人でミュージシャンのマキタスポーツさんが自身のツイッターやラジオで取り上げられたところ、日本全国でこの食べ方に挑戦する人が増えました。また後日、日清食品が公式HPにて「10分どん兵衛を知らなかった」とお詫びメッセージを掲載し、特設サイトを設けるなど、はからずして話題になった商品のプロモーションに力を入れています。

■スマップ解散騒動でなぜか来客15%アップの『スーパー玉出』
今年に入ってすぐ、スマップが解散するという衝撃的なニュースが飛び込んできましたが、それに従って全国的に知名度を上げたスーパーがあります。それが、大阪を中心に店舗展開している『スーパー玉出』。関西在住の人にとっては激安スーパーとしておなじみの玉出ですが、日刊スポーツの一面に派手な色で広告を出していたことにより、ワイドショーで紙面が映ると視聴者の視線を奪っていました。それにより、ツイッターやまとめサイトで取り上げられ、東京などからも問い合わせが殺到。結果、来客が15%増えたようです。

■(番外編)自らの採用サイト『世界一即戦力な男 菊池』
最近よくテレビで見かける橋本環奈さんは、ネットに上げられた写真が「千年に一度の美少女」と称され、一躍有名に。同じく、2ちゃんねるやまとめサイトで話題となり、見事就職内定を掴んだのが菊池良さん。『世界一即戦力な男・菊池から新卒採用担当のキミへ』というサイトを設立したところ、ネットで「やばすぎる」「面白いやつ」と話題になってサイトが拡散され、結果複数社からのオファーの末に株式会社LIGへ入社。サイトを立ち上げること以外は何もせず、ネットの拡散力を活かした就職活動となりました。このエピソードが注目され、現在はドラマ化や書籍も出版されています。

ツイッターやまとめサイトが身近になったいま、自分の知らないところで自らのコンテンツが話題になることは、決して不思議ではありません。逆に、自らコンテンツの宣伝をしすぎるとゴリ押し感が出てしまい、ユーザーに嫌厭されがちです。
コンテンツを一人歩きさせるためには、まず世の中にそのコンテンツを生み落とさなければなりません。その際、いかに引きの強いコンテンツを用意できるかが、話題になるためのコツです。