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その他

彦士伝 EPISODE2

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短波ラジオとの出会い

 小学校の高学年になっても相変わらず野球漬けの日々が続いていましたが、
その傍らでもうひとつ夢中になれるものがありました。

若い方はご存知ないかも知れませんが「短波ラジオ」というものです。
家の屋根などにアンテナを立て、世界中のラジオ放送の電波をキャッチしてそれを聞いて楽しみます。

その後、聞こえた放送局の住所などを調べて「受信報告書」を英語で作成して(雛形は雑誌なんかであったんですね。)海外へエアメール。2,3か月するとそれら海外の放送局からベリカード(画像)いうものが返信されます。この工程がドキドキしました。アマチュア無線に近い趣味と言うとイメージしやすいかも知れません。ってか、アマチュア無線も知らないかw。

5800
親に頼んで買ってもらった、ソニー製の「スカイセンサー5800」に、自分で屋根に登って取り付けたニクロム線のアンテナを接続し、真冬の寒い夜でも一人雑音と格闘しながら、地球の向こう側まで行った気になっていました。スカイセンサーを買ってもらった翌年に、いつものことながら、松下電器が対抗機種として、「ナショナルクーガー2200」を発売。ラジオのCMがものすごく荘厳に聞こえ、格闘していたヨーロッパや南アメリカの局も簡単に聞けるのではないかと思い、これも買ってくれとダメもとで親にすがりつきましたが、「まだ聞けるやないか、アホ」の一言で当然のことながら却下。仕方なく、その後スカイセンサー君は僕の妄想海外旅行にしばらく付き合ってくれたのでした。

s1しかし海外のラジオ番組ですから日本語による放送がないところも勿論多くあります。この記事を読んでいる方は「小学生で英語も分からないのにいったい何が面白いの?」と思われるかも知れませんね。

一言で表現すると「世界と繋がった時のドキドキ感」と言ったら良いでしょうか。
当時はテレビや新聞などが取り上げてくれないと海外の情報は入ってきませんでしたから、「海外で発信されている情報に直に触れる」ということ自体にすごく感動したんですね。

 これは後で気づいたのですが、初めてインターネットでホームページにアクセスした時の感動と非常によく似ているんです。

s2私が初めてインターネットにアクセスしたのは、ダイヤルアップ接続でNASAのホームページを見た時だったのですが、火星の画像を1枚ダウンロードするだけで30分もかかりました。Googleアナリティクスだったらセッションが切れて2訪問としてカウントされてしまうレベルです(汗)

それでも日本に居ながらNASAが提供している情報にアクセスできていることを思うと、なんだか世界と繋がれたような気がしてとても興奮したことを覚えています。

 そんな短波ラジオですが、周りを見ても聞いている小学生はほとんどいませんでした(笑)。学年でも1人か2人くらいだったでしょうか。それくらい当時の小学生にはマニアックなことでした。

それでも野球が終わった後に時間を見つけては、1人ドキドキしながら短波ラジオを聞く、そんなことに情熱を傾けながら少年時代を過ごしていました。

⇛次回は「学生時代」を予定しています。

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