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2016年にライターに求められるスキルとは

2015年はコンテンツマーケティングが広く普及する一年となりました。

米国企業の調査によると、企業のマーケティング部門の93%がコンテンツマーケティングを導入しており、70%以上の企業でTwitter、Facebook、YouTubeなどのチャネルを使ってコンテンツを配信しています。マーケティング予算の実に25%がコンテンツ制作へ用いられていると言われるほど企業はコンテンツを求めているのです。

こうした流れは日本も例外ではなく、今後もコンテンツを作成し、管理し、配信できる人材を求めるニーズは高まっていくと考えられます。そしてコンテンツ制作の過程において、2016年に来るであろうトレンドを上手く捉える企業とそうでない企業との間には、コンテンツマーケティングの成果に大きな差が出てくる可能性があります。

まず、基本的な要素として、昨年と同様にコンテンツの質を重視する必要があるでしょう。コンテンツの質と獲得できるトラフィックの量には相関が見られることが多いので当然と言えるかもしれません。ただし、自社サイトの他の記事と比べて質の高いコンテンツが求められるだけでなく、競合と比べて優れているコンテンツが求められることを想定しておきましょう。

コンテンツの量は飽和状態になりつつありますので、業界をリードするような質を持ったコンテンツでないとトラフィックを大きく増加することは難しいかもしれません。AdobeやXeroxのような大企業でも、コンテンツを独立したブランドとして運営し始めており、本格的なブログによって読者の獲得を目指すようになってきています。

これに加えて、2016年には視覚的なコンテンツに対する需要がより高まっていくと推測されます。特にインフォグラフィックやビデオは人気が集まっていくでしょう。カスタマイズできるニュースフィードや検索機能などと合わせて、双方向性のあるコンテンツにも期待が集まります。

このようなトレンドを踏まえて2016年、ライターは質の高いコンテンツを企画・作成するためにどのような準備をすればよいでしょうか。

まず、柔軟さが必要です。文章に加えて、その時々の状況によってインフォグラフィックや動画などの異なるフォーマットに即座に対応でき、かつ、異なるソーシャルメディアやプラットフォームへの投稿を行うスキルがライターには求められるようになると考えられます。

また、HTMLやWordPress、SEOなどに精通しているライターは、コンテンツ制作の他のステップにおいても貢献できます。トピック、タイトル、キーワード選定などにも意見が述べられるライターは、他のライターと差別化ができるようになります。

読者の心情を理解し、その時々に必要なスキルを継続的に学習していく姿勢がコンテンツ製作者に求められていくことでしょう。

著者:Takayuki Sato