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Eコマースとの親和性が高いInstagramユーザー

Eコマースの広告戦略にはソーシャルメディアが欠かせません。企業アカウントを作成して顧客と双方向のコミュニケーションをとったり、ユーザーの興味を引く記事を投稿してブランド認知を高めたりするなどコンテンツマーケティングにおいても必要な手段となっています。そのため、Eコマースを運営している企業の方はFacebookやTwitterなどで広告宣伝を行っていることが多いのではないでしょうか。

しかし、最近はその他のソーシャルメディアも存在感を増してきています。特に、写真共有アプリのInstagramはEコマースで著しく成長しています。

Instagramのユーザー層はオシャレに敏感な10代・20代の女性が中心と言われていますが、Instagram上でただ写真を眺めているわけではなく、購買行動につながる使い方をしてるユーザーが多いのです。具体的にはInstagramで画像を見たユーザーがEコマースサイトへ遷移し購入を行うといったような使い方です。

そして、この購買行動に関して
FacebookよりもInstagramの方が優れているというデータがアメリカで発表されました。

・投稿によるリーチの増減(広告を除く)
Facebook:63%減少、Instagram:115%増加

・企業アカウントとの交流
Facebook:32%のユーザー、Instagram:68%のユーザー

・投稿へのリアクション(いいね!、シェア、コメント)
フォロワー一人あたり、InstagramはFacebookの58倍

・マーケティング担当者の利用率
Facebook:93%、Instagram:36%

・平均の注文額
Facebook:55ドル、Instagram:65ドル

InstagramユーザーはFacebookユーザーよりも企業アカウントと多くの交流を行う傾向があり、また、平均の注文額が高い点も広告効果の高さを物語っています。さらに、Facebookは93%もの企業が既に進出しているため競争が激しくなっていますが、Instagramでは工夫次第で今からでもブランド認知を大きく高めるチャンスがあると言えるでしょう。

現在はソーシャルメディアからEコマースサイトへ誘導する仕組みになっていますが、これからは多くのソーシャルメディア内で商品購入ができるようになると予想されています。Twitterは2014年からアメリカで購入ボタンの試験を行い、Pinterestは2015年6月にアメリカで「Buyable Pin」と呼ばれる購入ボタンの導入を行っています。

さらに、Instagramでは2015年末に日本を含む数カ国で商品購入を促す「SHOP NOW」というボタンを導入すると見られています。Eコマース運営企業にとってはソーシャルメディア企業の動向から目が離せない状況が続きそうです。

著者:Takayuki Sato
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