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Facebookが「プライバシーベーシック」を公開

Facebookは先月、プライバシー設定に関する解説ページ「プライバシーベーシック(Privacy Basics)」の公開を開始しました。

今回の発表は2014年の8月にF8デベロッパーカンファレンスで発表された「Facebook ログインに関する新しい機能」以来となる対策で、

・自分がFacebookで投稿した情報・コンテンツの共有範囲
・自分のタイムラインや自分の投稿にいいね!できる人
・自分のタイムラインに表示されるコンテンツや広告

といったような事をコントロールするための設定方法が詳しく説明されています。

Facebook先進国のアメリカを始め、日本でも今年はFacebook離れのニュースが話題になりましたが、そのような状況の中で、大々的にプライバシー問題の対策を発表するということは、アクティブユーザーの減少対策として優先度の高い課題であることが伺えます。

Facebookはもともと実名登録が特徴のソーシャルメディアで、他のソーシャルメディアに比べてプライバシー問題について敏感になっているユーザーが多いことは容易に推察できますので、今回の「プライバシーベーシック」はそうしたユーザーへの配慮と見ることができます。

しかし注意しなければならないのは、Facebookが勝手にプライバシーに関するセキュリティを上げてくれる訳ではないという事です。Facebookはあくまでプライバシーに関するユーザーの理解度を底上げしてくれるだけで、そのうえでプライバシー情報をどう管理するかはユーザー側に委ねられているということに留意しなければなりません。

一方、企業のFacebookマーケティングにおいては、11月5日からユーザーに何らかのインセンティブを与えてアプリやFacebookページで「いいね!」を獲得する行為は禁止となりました。これまでは、ファンを多く集めるために懸賞キャンペーンや占いアプリなどで簡単にユーザー情報を取得することができましたが、今後はこのような手法が使えないため、サービスやコンテンツの魅力、広告などによってファンを獲得する取り組みが必要となってきます。

また、今回の「プライバシーベーシック」により、ユーザーのプライバシーに関する理解度は向上すると考えられるため、Facebookアプリを開発する際には、ユーザーに個人情報の提供を同意してもらうにはどうしたら良いか?かといった点も考慮する必要性が出てくるでしょう。

「プライバシーベーシック」は日本語でも公開されていますので、ユーザー視点に立っていちど目を通しておくことをお勧めします。

プライバシーベーシック(Privacy Basics)

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