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LINEの友達数は1,200万超え!ローソンのソーシャル戦略

ローソンといえば、コンビニ業界では最もソーシャルメディアを活用していることで知られています。

2010年4月に開始したTwitterをはじめとして数十に及ぶSNSアカウントを運用しており、Twitterのフォロワー数は21万超、Facebookのいいね数も52万件、LINEのお友達数に至っては1,200万人と順調にユーザー数を増やしてきました。

ローソンのソーシャル戦略としてまず上げられるのが、ローソンブランドのキャラクター化です。

大学生のローソンクルーという設定の「あきこちゃん」を全面に押し出し、各SNSにおいてブランドの統一化を図っています。あきこちゃんのコンセプトは「みんなで作るソーシャルメディアアイドル」であり、その製作過程もユーザー参加型となっているのが特徴的です。

あきこちゃんが登場した時に公開されたビジュアルは、お団子ヘアの女の子の後ろ姿のみでした。その後、イラスト投稿サイトの「pixiv」で正面ビジュアルの公募を行い、声で遊ぶコミュニティ「koebu」を通じて声優を決定しました。現在ではニコニコ動画限定のキャラクターあきこロイドちゃんによってARライブも行われるまでにキャラクターの露出・認知が広がっています。企業側で考案したキャラクターをではなく、製作過程からソーシャルメディアを巻き込んでユーザーとの共同製作にすることにより「みんなのアイドル」というキャラクターブランドを確立したのです。

こういったユーザーが参加して対象を成長させていく手法は、現在の女性アイドル業界に通じるものがありますね。

さて、そのローソンが現在最も注力するメディアの一つが、LINEアカウントの運用です。公式アカウントの友達数が1,200万人というのは小売業では堂々の第1位で、全体でも第7位にランクインしています(2014年6月時点)。その原動力はスタンプの配布にあります。ローソンの公式アカウントを友達登録してもらう代わりに、ローソンのあきこちゃんスタンプを配布しているのです。

この驚異的な友達数を獲得出来たのも、あきこちゃんというキャラクターをユーザーとの共同作業でブランディングしてきたからでしょう。実際に告知した商品情報にも数万のリアクションがつくこともあると言い、店舗送客に確実に効果をあげているものと思われます。

また、テレビCMを出すような企業では、テレビ用に作成したコンテンツをソーシャルで配信するコンテンツに2次利用することも多くあると言われますが、ローソンの場合は俳優の竹内結子さん、西島秀俊さんが出演したCMもLINE向けの特別バージョンを別途作成したと言いますので、ソーシャルメディアに対する力の入れ具合が伺えますね。

いち早くソーシャルメディアを活用し、あきこちゃんというキャラクターによってメディアを横断してブランディングを図ったローソンですが、今もまた新興のソーシャルメディアへ進出しています。6秒間の動画を共有して楽しむアメリカ発のアプリ「Vine」を利用し、「フローズンスイーツの6秒間のプロモーションビデオコンテスト」と称して、ユーザーからフローズンスイーツのイメージビデオの投稿を募るキャンペーンを行った例などは記憶に新しいところです。

大企業ながらも新しいWEBサービスへ果敢に参入する、こういったフットワークの軽さにも、ローソンのコンテンツマーケティングにおける強さがあると言えるのかもしれません。