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なぜソーシャルメディアで絵文字を使うべきなのか?

簡素なテキストメッセージに笑顔や泣き顔などの感情を簡単に挿入できることから、絵文字は現代のオンラインコミュニケーションに欠かせないツールになってきました。

日本では1959年に新聞社が野球ボールの絵文字を使用したのが始まりと言われおり、また、アメリカでは1982年にカーネギーメロン大学の研究者が横向きの笑顔「:-)」をオンラインチャットで始めて使用しました。

現在では「emoji」は海外でも通じる用語となり、写真共有サービスの「Instagram」ではハッシュタグに絵文字が使える機能を発表しています。絵文字の前に「#」をつけて画像を投稿することで、「その画像に対してどんな気分なのか」が分かりやすくなったとして話題を集めました。ソーシャルメディアにおいて、絵文字は欠かせない存在になってきているのです。

コンテンツマーケティングの専門家であるコートニー・セイターは、ソーシャルメディアで絵文字を使うべき7つの科学的理由を挙げています。

1. ソーシャルメディア上で人気が出る
3,000万件以上のツイートと50万件のFacebook上の投稿を分析した結果、特定の分野で多くのフォロワーを集める専門家は、ポジティブな絵文字を投稿に含めている傾向が強いことが明らかになったそうです。

2. 顔文字は人間の顔を見た時と同じ刺激を与える
脳科学の観点から、顔文字を見た時と実際に人の顔を見た時で、脳の同じ部位が活動することが知られています。顔文字を用いることで、オンラインであっても対面で話しているかのように、相手に強い印象を与えることが期待できるのです。

3. ビジネスでも使える
ミズーリ・セントルイス大学の研究では、ビジネスメールに絵文字を使っても送信者の信頼が揺らぐことがないことが示されたそうです。むしろ、より親密なコミュニケーションを取っていると感じさせるため、好意的に捉えられることが多いと考えられています。

4. 建設的な意見を助ける
相手に改善を促すようなコメントをする場合は攻撃的な印象を与えてしまう恐れがありますが、絵文字を用いることで受け手は好意的・建設的な印象を受け、それが緩衝材となって他者の意見に耳を傾けやすくなると言います。

5. 親密さと信頼感を高める
ユーザーが専門家にチャットで相談する実験を行ったところ、絵文字を用いた場合に相談者は専門家をより親密に感じ、また、より信頼できると回答したそうです。絵文字は、人の記憶により強く印象を残す効果があることを考えると、ポジティブな印象を強く相手に与える事ができると言えそうです。

6. ネガティブな印象を和らげる
Eメールを使ったやり取りにおいて、送信者の意図よりも受信者はネガティブに物事を捉えてしまう傾向があることは研究者の間で知られていました。絵文字はそうした負の効果を和らげてくれます。

7. 幸福感を高める
絵文字を書き込む人は肯定的な効果、対人的な相互作用、知覚情報の豊富さ、有用性などを相手に感じさせ幸福感を高めることができると言われています。こうした効果は企業などのソーシャルメディア運営者にとってはよく認識しておきたいところですね。

絵文字を使うことはそれ自体が楽しいだけではなく、コミュニケーションの表現手法を増やすことにも繋がりますので、企業アカウントでも積極的に使ってみてはいかがでしょうか。
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著者:Takayuki Sato