ホテル業界がオンライン・プレゼンスを高め、より多くの宿泊客を集めるには
個人がネットでホテルの情報を探せる今、オンライン・プレゼンスは売り上げに大きく影響する
旅行に必要なほとんどの情報はインターネットで見つけられる時代になりました。旅行ガイドやチラシをみるよりも、速く便利だからです。このトレンドを逃さないよう、資金力のあるホテルはオンラインマーケティング戦略を立案・実行してきていました。また、小さなホテルであっても、工夫次第でオンライン・プレゼンスを高める方法はあります。米国在住のライターJohn Mcgillが、ネット上でホテルの集客に成功するための手段について解説しています。
オンラインマーケティングに予算を費やす前に、既存顧客が満足しているかどうかを確認する必要があります。部屋は清潔か、古い備品は取り換えられているか、競合と差別化できるユニークな価値は訴求できているか。これらの品質が高くなければ、マーケティングに力を入れても効果は得られません。
オンライン予約サイトやソーシャルメディアの情報を充実させる
Googleの調べでは、94%の旅行者及び、出張に赴くビジネス客の98%がオンライン予約サイトでホテルを予約しています。Booking.com等の予約サイトのプロフィールが完成され、優れた口コミが掲載されるよう努める必要があります。また、ソーシャルメディアは、顧客が繰り返し宿泊してくれるよう、継続的な関係を築くのに役立ちます。フロントの目立つところに、QRコードを設置し、ソーシャルメディアのアカウントを宿泊客がフォローするよう促すと良いでしょう。
公式サイトのコンテンツやデザインを改善し、写真を使った視覚的なアピールを重視する
Fuel社の調査では、顧客がホテルを決めるまでに平均して4.4社のサイトを閲覧すると報告されました。また、公式サイトを訪問したユーザーは約29分間、サイトに滞在しています。これらのユーザーにより良い体験を与えるため、公式サイトのコンテンツ、デザインの品質を高め、モバイル対応がなされていることを確認しなければなりません。特に、優れた写真は効果を発揮するので、結婚式場や会議場、スパなどのサービスをアピールすれば、売り上げの改善につながる可能性が高まります。
まとめ
ホテルがオンライン・プレゼンスを高める中で、ソーシャルメディアやGoogleマップでの口コミ対応は避けて通れません。好意的なものも、否定的なものも集まるため、顧客満足度を維持できるよう、適切な対応が求められます。オンライン・プレゼンスを高めることに成功すれば、ブランド認知の構築に寄与し、売り上げを大きく伸ばしてくれるでしょう。
参考資料
https://www.soegjobs.com/how-hotels-online-presence-attract-5-times-guests/
著者:Takayuki Sato