コンテンツマーケティングの起源 調べてみると100年以上前だった!?
いまや多くの企業が導入して、メジャーなマーケティング手法となっているコンテンツマーケティング。その起源を調べてみると、言葉自体は10年ほど前にアメリカで誕生したそうですが、手法についてはなんと100年以上前から存在していることがわかりました。
日本では知っている人も少ないと思いますが、アメリカの農機具メーカー「Deere & Company」が1895年に発行した「The Furrow」という雑誌が、コンテンツマーケティングにおける世界最古の事例であると言われています。この雑誌は、農家への情報提供がメインのもので、当時における最新の農業技術の掲載や、農家として成功するための秘訣など、商品・サービスの売り込みではなく、純粋な情報提供を行っていました。
「The Furrow」は1895年の創刊以来、人気が高まり続けて読者が増え、今では40カ国以上の国に広まり、150万人の農家に読まれている人気雑誌となりました。ちなみにまだ発行されており、最新号はこちらのサイトから見ることができます。(http://johndeerefurrow.com/ )
今となっては「コンテンツマーケティング」という言葉は単なるバズワードを越え、アメリカの77%のBtoC企業がコンテンツマーケティングを実践しており、BtoB企業になると、86%もの企業がコンテンツマーケティングを取り入れているそうです。
ただ「コンテンツマーケティング」という言葉自体はなくても、概念は昔から存在しており、ユーザーにとって価値のある情報を、商品・サービスの訴求に絡めて発信することで、企業のビジネスは大きく前進してきました。
そしてこの本質の部分は、紙メディアでもWEBメディアでも変わっていません。今日のマーケティング担当者は、100年前と比べて幅の広がった様々な種類のメディアを吟味しながら顧客へのアプローチを考えなければいけませんが、コンテンツマーケティングの本質を忘れなければ、商品・サービスのファンを増やし続けることができるはずなのです。