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【記事制作のコツ講座】 基本の基本。5W1Hは慣れても忘れず書き出そう。

記事制作に慣れてくると、徐々に効率を上げるために準備や構想の段取りをショートカットしがちです。算数でいうところの暗算のようなもの。でも文章は複雑で算数のようにはいきません。今回は記事を作る上で基本となる5W1Hの重要性を説きます。

<5W1H>
「いつ(When)、どこで(Where)、だれが(Who)、なにを(What)、なぜ(Why)、どのように(How)」という6つの要素をまとめた、情報伝達のポイント。物事を言語化する上で、理解を万人がスムーズに行えるよう整理された情報設計のこと。

記事制作で重要なのは説得力と分かりやすさ。記事制作でのターゲティングはいつでも「初読」の方なのです。

例えば、ゲーム業界を中心に記事を展開しているライターの場合、特集記事を連載していると、どうしても「誰が」「どこで」「何を目的に」などの部分の基礎情報が抜け漏れ、所見ではわかりにくいアウトプットだらけの文章になることがあります。

こうなってしまうと新規で記事のエンゲージメントを高めることは難しくなります。常に読者がリセットされるくらいの気持ちで原稿を書く心構えを持ちましょう。

ショートカットは読者側が自分の知識に応じて勝手にやってくれるものです。

■あえて不明瞭にするのも戦略

一方で、5W1Hをあえて不明瞭にする戦略もあります。
その背景は、
1、一部理解ができないけれど「いずれわかるのかも」という期待を狙った原稿。
⇒漫画や小説、ドラマなどでは”伏線”という表現をする場合もあります。

2、過去のものを見ればわかる原稿。
⇒すでに起こったことを前提とした原稿。アーカイブやバックナンバーへ引き込むことが狙いです。

つまり、”今”のコンテンツを少し工夫することで、過去と未来へユーザーを引き込む戦略です。これがうまくはまるとエンゲージメントは飛躍的に伸びます。

5W1Hは基礎中の基礎です。そのため、向き合うこと自体を軽視することもあるかと思いますが、どう使っていくか?という意味においてぜひ有効活用ください。