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商品購入率の高いPinterestがEコマースに参入!

写真共有サイト「Pinterest(ピンタレスト)」は2015年6月2日、「Buyable Pins(購入可能ピン)」という新機能の導入を発表しました。

Pinterestは女性ユーザーの比率が高く、以前からEコマースとの高い親和性が指摘されており、いつPinterest上で商品が購入可能になるのか注目が集まっていましたが、この度ようやくEコーマスに対応する運びとなったようです。

ある調査では、Pinterestユーザーの32%はPinterestで写真を見た後にその商品をオンラインで購入したことがあると回答しています。オンライン購入の他にオフラインで店舗を訪れたり、商品を購入したりしたことがあるユーザーを含めると、その割合は75%にも上ります。この商品購入率は他のソーシャルメディアよりも高いと言われています。

そして、その理由はユーザーの「興味」に基づいて情報を整理している点にあると言われています。ピンされた写真のコレクションはユーザーの興味を表すため、自分と同じ興味を持つユーザーを容易に探すことができます。また、主に写真で構成されたウェブサービスなので、直感的な操作で自分の嗜好に合った商品に辿りつける点もPinterestの強みと言えるでしょう。

さて、今回導入された機能ですが、購入可能な商品の写真に「Buyable Pins」というボタンが表示されます。ユーザーは価格や色などの商品情報を確認した後、Apple Payかクレジットカードで決済を行うことで商品を購入できるようになります。

購入ボタンはまずアメリカ市場向けに導入され、米国の大手デパートやブランドと提携することで数百万の商品が購入対象になります。現時点では売買手数料を取らないため、店舗側の負担なしで商品を販売することができるようです。

モバイル機器にも対応しているため、ユーザーはPinterestのアプリからApple Payで購入するといった使い方ができます。クレジットカード情報をいちいち入力する必要もありませんので利便性も高そうです。

Facebook傘下の写真共有サービス「Instagram」も同じく6月2日に広告に購入ボタンを設置する取り組みを発表していますが、今後は写真共有プラットフォームのマネタイズの動きが加速していきそうですね。
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