AIのディープラーニングにより実現できる「人間では絶対に不可能なこと」
近年活性化の一途をたどっているAIの研究開発。その機能の一つとして「ディープラーニング」があります。
・ディープラーニングとは
十分なデータ量があれば、人間の力なしに機械が自動的にデータから特徴を抽出してくれるディープニューラルネットワーク(DNN)を用いた学習。人工知能の中の1つの要素技術。
人工知能(AI)のスペックの根幹であり、確実性の高い過去実績を算出することが出来ます。最近でいうと、2016年に人工知能の囲碁プログラム「AlphaGo」が、世界トップレベルの実力を持つ韓国のプロ棋士に勝利しました。全てはディープラーニングによって蓄積した様々なシミュレーションにより人間以上のパフォーマンスを生み出したことにあります。
ディープラーニングと人間の頭脳を比較した際に、絶対に人間では叶わないことが、この着実なデータの積み重ねと寸分違わぬ実績を裏づけとした結果の捻出です。そのわかりやすい例が医療の世界で開発されていいます。人工知能に過去のガン患者の細胞結果と健常者の細胞結果をインプットし、目視の状態でガンを内包しているかどうかを見極めるという技術。熟練した医師でも、早期発見やイレギュラーケースは見定めることが困難ですが、AIによる数多のデータ蓄積結果から、些細な健常者との違いを見つけることが出来るのです。これは、経験を持った人間でもけして出来ないことで、物理的に無数の細胞図を同時比較しないと成しえることが出来ません。
AIというと、人間のような思考を宿したコンピューター。という解釈をもたれる方も多いかと思いますが、現状の研究におけるベースは、あまたの情報ソースをインプットしたコンピューターによる合理的判断・解釈がアウトプットされることにあります。
これが一般化すると、医療の分野のみならず、犯罪防止や経済の補助など、様々な分野においてプラスに働くのは間違いありません。
人間にとってのオーバースペック領域なので、あとは扱う人間がどのように運用していくか、これからの研究推進に期待です。