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Facebookのオーディエンスインサイトで顧客属性を把握する

Facebookはソーシャルメディアマーケティングにおいて最も企業活用が進んでいます。

2014年のNTTコムの調査では、ソーシャルメディアを活用している企業のうち76.8%がFacebookを使用しており、これはTwitterの59.2%、YouTubeの46.9%、LINEの34.8%、Google+の32.9%に比べて非常に高い利用率となっています。

特にB2B向け企業においては80%を超える企業がFacebookを使用しており、ソーシャルメディアを経由することで、従来の法人営業とは異なるチャネルから認知度向上を図ったり、これまで得られなかった顧客情報を入手したりするニーズを満たしていることが示唆されます。

前述の調査では、ソーシャルメディアで得られたデータのうち、最も活用されているのは「顧客層の把握」及び「コメント・投稿内容」との結果が得られており、Facebookを使用することで、顧客に関する理解を深めることに役だっているものと考えられます。そして、その顧客層を把握するための便利なツールがFacebookより提供されており、年々その機能は進化しています。

その中でも今回は、Facebook広告で絞り込んだターゲットの嗜好性や属性データを確認することのできる「オーディエンスインサイト」というツールをご紹介します。

具体的には、Facebook広告の管理画面にあるオーディエンスインサイトというメニューから以下のデータを把握することができます。

・属性:年齢層、ライフスタイル、結婚・独身などの状況、教育レベル、職業・業界
・位置:訪れた場所
・活動:Facebook上の行動頻度、使用するデバイス
・世帯:収入、持ち家・賃貸、世帯人数、住宅の市場価値、支払い方法

一部の機能はアメリカ限定になりますが、こうした情報をグラフで視覚的に理解することができるようになっています。

オンライン広告の的中精度が平均27%とされているのに対しFacebookは91%と非常に高い精度を誇りますので、絞り込み条件を試行錯誤してより広告効果の高い顧客層を検証したり、画像選択やFacebook画面上の表示位置などを最適化することによって、広告効果の向上が期待できます。

また、属性情報やライフスタイルを分析することで、コンテンツマーケティングにおいてどのような情報を提供すればよいかを検討する契機にもなります。コンテンツの内容はもちろん、画像やデザインの選択についてもターゲットとする顧客の嗜好に合ったものを用意することができるようになるでしょう。

著者:Takayuki Sato
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