Facebookのレビューサイトとしての可能性
Facebookに新しいレビューの仕組みが導入されています。いつ、どこにいたかを記録する「チェックイン」を利用すると、それから24時間後に、その場所に関するレビューの書き込みを推奨する通知が届く機能です。レストランの感想を書き込むなどの使用方法が想定されています。
チェックインの機能を使うと、ユーザーは自分の体験を友人とシェアできるのがメリットです。音楽フェスに入ったり、病院へ行かなければならなかったり、良い体験も悪い体験もシェアできるのがソーシャルメディアの強みと言えます。
感想を書き込むのであれば、Yelpなどのレビューサイトが知られていますが、多くの人はあまり書き込みを行わない傾向があります。悪い印象を受けた場合だけ苦情を書き込む人が多いため、レビューサイトは評価が悪くなりがちなのです。このレビューサイトの問題を解決するため、Facebookのチェックイン及びレビューの機能が期待されています。
Facebookは日常的に使用するツールです。チェックインした場所について日常的にレビューを書き込むようになれば、良い体験でも悪い体験でも感想が記入されるようになります。他のレビューサイトのように、悪い体験だけわざわざ書き込みに行くという習慣が無くなり、正当な評価が与えられるようになるのです。
チェックインするごとに通知が届くため、企業ページへの流入が増加することが期待されます。Yelpなどのレビューサイトよりも正確な感想が書き込まれるようになれば、ユーザーが感想を閲覧するために企業ページを訪問する頻度も増えていくでしょう。レビューサイトとFacebookの間で、ユーザーを奪い合う激しい競争が始まったのです。
さらに、Facebookでの企業ページにある感想の信頼性が高まれば、Googleの検索結果画面でも企業ページが上位表示されるようになります。つまり、Facebookで企業ページを運営する会社は、これまでよりも注意深く企業ページを運営しなければなりません。顧客からの質問にはすぐに答え、誤解を招くレビューには適切な回答をする必要があります。多くの顧客から集まった声は、その後の集客に大きな影響を与えるものです。
参考資料(https://www.searchenginejournal.com/will-facebook-next-review-platform/173275/)著者:Takayuki Sato