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InstagramストーリーはSnapchatに「待った」をかけるか

Instagramは24時間後に投稿が消えてしまうストーリー機能を発表しました。多くの人が気づくように、Snapchatと類似したものです。Instagram及び、その親会社であるFacebookはソーシャルメディア業界の支配的な地位をいまだに保っていますが、競合であるSnapchatに対抗する手段を採用したと言えます。Snapchatのユーザーはコンテンツが消えてしまうというアイデアを非常に気に入っています。このアイデアに触発されたInstagramストーリーでは、その日に撮影した写真や動画を一つにつなげ、24時間だけ楽しむことができます。

Snapchatにとって、Instagramによる模倣は長期的な戦略において、どのような意味があるのでしょうか。SnapchatとInstagramは同じ層のユーザーをターゲットにしているため、影響は避けられません。Snapchatは顔画像フィルターや地域限定フィルターなどの独特な機能を提供していますが、Facebookからの支援を受けて成長を続けるInstagramによって、これらの機能も遅かれ早かれ模倣される可能性もあります。Snapchatがどのように対抗し、ビジネスとして成熟化させていくのかは、これからの大きなリスクです。

ユーザーは、二つのプラットフォームで同様の機能が使えるようになりました。Instagramでより多くの友人とつながるのか、Snapchatの可笑しなフィルターで遊び続けるのか、選択を迫られています。InstagramストーリーとSnapchatは、あまりに似ているので、ユーザーはどちらか一方に偏っていくとの予想がなされています。

企業のソーシャルメディア担当者にとっては、どのような意味があるでしょう。二つのプラットフォームに同じコンテンツを投稿すればよいのか、あるいは、より創造的なアイデアを生み出し、それぞれに異なるコンテンツを作成すればよいのか。ソーシャルメディア戦略の精緻化が求められるようになりました。

機能のコピーによってInstagramが他社を市場から追い出した例としてVineの件が思い出されます。簡単に動画が共有できる機能が人気だったVineも、Instagramが類似の機能を導入したため、多くのユーザーがInstagramに流れてしまいました。同様の現象がSnapchatに起こるかどうかは、まだまだ分かりません。
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参考資料(https://searchenginewatch.com/2016/08/04/will-instagram-stories-kill-snapchat/)著者:Takayuki Sato