なぜ10代はFacebookをやらずにTwitterをやるのか?
Facebookは大人のSNSとなりつつあり、ティーン世代はTwitterやInstagramをメインにしているという社会的な傾向になっている昨今。いったいなぜこのような構図になったのでしょうか?その理由を検証してみます。
まず、 総務省情報通信政策研究所の『情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書』の「主なソーシャルメディアの利用率」を見てみました。
http://www.soumu.go.jp/main_content/000492877.pdf
平成28年調査の10代のFacebook利用率は、18.6%です。これは、50代の23.5%よりも低い数値です。
平成27年調査の10代のFacebook利用率が23%なので、4.4ポイント下がっています。
ちなみに、10代の利用率上位は、1位79.3%LINE、2位61.4%Twitter、3位30.7%Instagramとなっています。
では、なぜ10代のFacebook離れが起きているのでしょうか?
それは、”Facebookが巨大になりすぎたこと”が大きな要因の一つと考えられます。元々、友達同士でコミュニティをつくり、楽しく盛り上がりたい欲求に貢献してきたのがFacebookを筆頭としたSNSです。しかしFacebookは、10代からすると親や先生など煙たい親の世代が多く利用するプラットフォームというようにとらえられているようです。つまり「大人が使っているもので自分には関係ない」になってしまっているのです。親の世代が使っているサービスを「ダサい」と感じていることもあるかもしれません。
そもそも、SNSはコミュニケーションを補完するツールです。
10代は、すぐに顔を合わせることができる交友関係がほとんどの中、コミュニケーションの補完として求められるのは日常の延長線上にあるコミュニケーションです。友だちグループでバカをしたり、恋人とのプライベートな会話をしたりと、離れていても会話をしている感覚に近いのかもしれません。Twitterで友だちグループや恋人間で共通のアカウントを立てて、メモ代わりにするといった使い方をするケースも見受けられるのも、その一環だと考えられます。
今後も10代は、親の世代の利用者が少なく、日常の延長線上にあるコミュニケーションができるプラットフォームを利用し続けるでしょう。また新たなSNSが生まれた際に「Twitterは大人のもの」なんていわれる日が来るかもしれません。