ファンを惹きつけるInstagrmのキャンペーン
instagramを使ったキャンペーンを成功させることはなかなか難しいものです。ユーザーに写真を撮ってもらい、ハッシュタグも付けて投稿するということは段階が多いために離脱も多くなります。そんな時は、サービス・商品についてInstagramで投稿されている内容を見てみましょう。サービス側が提供していないけれど、ユーザー間では話題になっているハッシュタグがあるかもしれません。
ハーゲンダッツのハーゲンハートというハッシュタグはご存知でしょうか。ハーゲンダッツのアイスの蓋をあけると、アイスがハート型になっていた、というものです。これは元々、ユーザーがInstagram上で投稿していた内容でした。今回、ハーゲンダッツは、この投稿にフォーカスし、サービス側が「ハーゲンハート」と名付け、見つけたらソーシャルに投稿するようなキャンペーンをおこなったのです。「ハーゲンハートを見つけたら幸せ」という意味を与え、キャンペーンページを用意し、様々なハートの形に対し、かわいい名前をつけました。
▼ハーゲンダッツ キャンペーンページ
http://www.haagen-dazs.co.jp/haagenheart/
このキャンペーンをおこなうメリットは、「ユーザーの既存投稿を活かせること」「既存ユーザーがファンになる」ということです。
新規キャンペーンを用意して、キャンペーン内容に沿った投稿を新規にしてもらうことは非常にハードルが高いものです。興味がないことを新しく撮って、ハッシュタグをつけて、ソーシャルに投稿 ……、と考えるとステップが非常に多いことに気づきます。しかし、ユーザーが既に投稿しているものを活かせれば話は違います。元々、興味があった現象であるためストックしている写真があるかもしれません。もしくは、既にソーシャルに投稿している可能性があります。ユーザーがストックしている写真を活かすことで、ステップがあまりない、離脱が少ないキャンペーンを実施できます。
次に、「既存ユーザーがファンになる」ことについて。今回のキャンペーン前から、ソーシャル上にハーゲンハートに関する投稿がなされていたことが始まりです。たまにハーゲンダッツを買って、蓋を開けたらハートマークがあった。ハーゲンダッツ側がそんな日常の一コマを、きちんと見ていて、いざキャンペーンに取り上げれば、ユーザーは「見ていてくれていたんだ」という感覚になります。これにより、ユーザー目線を大事にしていることが伝わります。すると多くのユーザーは、アイスのなかでもハーゲンダッツに対してプラスの感情を持つようになり、ファンになるのです。
Instagramのキャンペーンは非常に難しいものですが、インパクトが非常に大きいSNSであるためトライして損はありません。キャンペーンをしたいけど、どんな内容にしよう……、と悩んだ際には最初にユーザーの投稿を見てみましょう。