オウンドメディアならではの侵害する可能性のある「権利」を知ろう
コンテンツマーケティングやSNSでの投稿クリエイティブはペイドメディアと違い、第三者の検閲・審査が入りません。つまり、どんな内容だとしても一度世に出すことはできてしまうのです。ゆえに、オウンドメディアの最も大きなリスクといえるのが「権利侵害」です。
主なリスクの3ポイント(商標、企業秘密、権利侵害)の中で、最も凡例が多く、注意が必要といえるのがこの権利侵害です。昨今キュレーションサイト問題で話題にあがりましたが、権利侵害とは、原稿にも写真素材にも、イラストやデザインにも関係があります。どうしても使いたい場合は許可をとればいいのです。その際に「引用」や「出典」の記載、URLの掲載、利用料の要求など、様々な条件が出てくる可能性がありますが、それはある程度覚悟の上で使用をご検討ください。
権利の侵害問題において、「ちょっとくらいなら」という考えは通用しません。
もちろん今の時点で、侵害をい指摘されずにのうのうとしている方も多く存在するでしょう。しかし、権利侵害は、どの場面でどのように指摘されるか全く読めません。場合によっては十数年前のコンテンツを指摘される、なんてこともあり得ます。また、”リスク”と言っていますが、無断転用や確信犯的な動きはクリエイティブな活動をする上では非常に不義理なことであり、あってはならないものである。という認識を持ちましょう。なぜか?を言及すると長くなるので今回は省きますが、クリエイティブの世界はプレイヤーによるリスペクトなくして成り立ちません。みながそれを忘れるといとも簡単に崩壊し、ビジネスが無味無臭のつまらない世界になってしまうでしょう。
なお、権利の侵害において、原稿や画像の「二次利用」にフォーカスをあてておりましたが、それだけが権利侵害の全容というわけではありません。
・自分たちで用意した素材に移りこんだ人物(肖像権の侵害)
・対象ないしはうつりこんだ”特徴的な”建物(肖像権の派生として可能性あり)
・映り込んだ企業ロゴ(商標権)
・映り込んだタレント、アーティスト、テレビ番組(パブリシティ権)
自分たちで用意したコンテンツだとしても、何を好きにしてもいい、というわけではありません。その素材の元を把握し、最善の注意をはらって構築ください。注意していれば必ず防げます。