インスタフォロー数上位アカウントから見るインスタとフェイスブックの使い方の違い 【Nissan】篇
facebok NISSAN ドリームスクラッチ
instagram 日産キューブ 若者や女性が親しみやすく、気軽に楽しめるアカウント
インスタフォロー数上位企業のアカウントを軸に、インスタとフェイスブックの使い方の違いや戦略を考察してみたいと思います。今回のお題は、日本の大手自動車メーカーである「Nissan」です。
Nissanのインスタグラムのフォロワー数は、66.3千人。同業他社であるTOYOTAが227千人、であることを考えると決してずば抜けてフォロワー数が多いわけではありませんが、過去に話題になる投稿が多いことでも有名です。そんなNissanは、インスタとFacebookをどう使っているのでしょうか?
■Facebookは動画とキャンペーンが中心で実用性を高めている
NissanのFacebookは動画とキャンペーンが中心です。インスタグラムの正方形の画面ではどうしても動画は見づらいため、またFacebookはパソコンで閲覧する人も多いため、この使い分けは妥当であるといえるでしょう。また、実名での活用となるFacebookでのシェア機能を活用した事例としては、2011年12月に開催された「NISSAN ドリームスクラッチ」が話題となりました。画面上でスクラッチカードを削るようなワクワク感とその場でアタリかどうかわかる楽しさがついついシェアしたくなる仕組みとなり、宣伝効果を果たしたと思われます。
■インスタグラム開設当初は訴求したいターゲットである若者と女性に照準を絞り見栄え重視
2016年7月のインスタグラム開設当初には、特に車への興味関心が薄いとされる若者や女性に訴求し「クルマやそれを取り巻くカーライフの楽しさ」を発信することをテーマとしていました。特定の「キューブ」と言う車種に照準を絞り、「キューブ」の特徴と正方形のタイル状の一覧表示画面のレイアウトを活かしつつも、「キューブ」の写真だけでなく、カラフルかつポップな「キューブ型にカットされたフルーツ」や「正方形の形のシャボン玉」などアート風な写真を投稿することで「車のある生活はお洒落なんだ」という訴求を試み話題となりました。フォロワーが増えた現在では車種を問わず、車のカッコよさやドライブを連想させる写真を中心に投稿しています。
明確な使い分けとターゲットに徹底的に訴求するコンテンツ作りで圧倒的なフォロワー数を誇るNissan。そのSNSの運用はきっと参考になるはずです。ぜひ一度チェックしてみてください。