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コンテンツマーケティング

コンテンツマーケティングとブランドマーケティングの境界線はなに?

コンテンツマーケティングを進めていくと、そのボリュームが多くなっていくことから、「ノルマである更新頻度・数量・クオリティを保つこと」が担当者の目的になってくることがあります。
そういった事態に陥らないためにも、「何のためにコンテンツマーケティングを実践しているのか?」を改めて認識しておくとよいでしょう。

■コンテンツマーケティングはブランドマーケティングのためにある
ブランドマーケティング(=ブランディング):コモディティ化された市場の中で、選ばれる商品になるためのマーケティング戦略

つまり、「お茶ならAがいい」と生活者に言わせることがブランドマーケティングであって、「お茶ならどっち(どれ)でもいい」になってしまうとブランドマーケティングは破綻しおり、あとは対抗できる手段は”価格”しかないのです。

じゃあ、どうやれば、そんな「選ばれる商品」になれるのか?
それは市場環境・競合・自社商品の特徴(ベネフィット)に大きく左右されるため一概には言えず、手法は無数に存在します。
人気のタレントをキャラクターに起用して、ファン層を引っ張ることかもしれません。
特定のジャンルや季節行事にひもつけて、定番化を図ることかもしれません。

ただ、そんな無数の手法の中で、全商品・サービスでプラスに働くのが「コンテンツマーケティング」なのです。
コンテンツマーケティングは直接商品をPRするための施策ではなく、顧客にとって有益な情報を提供する、そして好意を持ってもらう。
という非常に遠回りなマーケティングです。
どんな商品・サービスにも必ず周辺環境と市場評価は存在します。その環境をくすぐることで、結果としてブランドの地位を上げていく。
これがコンテンツマーケティングの広義の目的となります。

※もちろん短期~中期目標となるKPI設定は重要ですが・・

■ブランドマーケティングとコンテンツマーケティングの混在に注意!
コンテンツマーケティングがブランドマーケティングのためにある手法。という定義付けをした場合、
ちょっと危険なのが「コンテンツ」という言葉の解釈が広範囲であることです。
例えば、「コンテンツマーケティングとして雑誌のタイアップ広告を実施した。第三者の目線で記事を起こしてもらった。」
これはコンテンツマーケティングではありません。商品を軸に誌面を作成しているからです。
雑誌という第三者を通して広告を出している「他の人に言わせた風のブランドマーケティング」であって、その狙いはストレートに”販売”なのです。

雑誌のタイアップ広告を実施するのがいけないというわけではありません。あくまでコンテンツマーケティングではない、ということです。
コンテンツマーケティングはブランドマーケティングを底上げするための簡易で効果的な手法ではあるのですが、
ブランドマーケティングが向いている方向に舵を切ると(売らんかなの姿勢が見えると)、その意義も効力も薄まります。

・ブランディングに寄与(コモディティ化から脱却)することが目的
・でも展開する内容の源は顧客側の意向

上記2点を忘れずに運用すれば、運用で迷うことはないかと思います。