ネコの手も借りたい?「動物コンテンツマーケティング」事例集
コンビニや書店を歩けば猫を載せた写真集や雑誌がいたるところに置かれていて、テレビをつければ猫が出演しているCMを見ない日はないというほど、日本では空前のネコブームが起きています。
実際、『ネコノミクス』という名称が付けられ、その経済効果は年間で2兆円をはるかに超えています。今回は猫をはじめ、動物の力を借りたコンテンツマーケティングをご紹介します。
■テレビ東京系ニュース番組に出演中『にゃーにゃ』
現在、テレビ東京系「週刊ニュース新書」(土曜11:30~放送)は、主に政治家がゲストで毎週呼ばれ、政治経済についてトークをするおカタい番組。こちらに現在出演中であるのが三毛猫の『にゃーにゃ』。彼女の役割はスタジオを歩いたり、時に走ったりするだけなのだが、番組が生放送ゆえに予想だにしないことがまれに起きます。例えば、民主党の岡田党首が出演の際は、政治について語る岡田氏の膝の上に乗り、いつの間にか寝てしまうというハプニングが起きた。この出来事はtwitterや多くのまとめサイトで取り上げられ、瞬く間に番組の知名度を揚げることになりました。
■サーキット場に住む猫たち『桶川猫』
埼玉の桶川市にある「桶川スポーツランド」は、現在野良猫を6匹飼っていて(うち1匹は家出中)、彼らの日常をツイッターで公開しています。彼らのことは「桶川猫」と呼ばれ、かわいさ(あるいはふてぶてしさ)で、ネットを中心に人気を博しています。猫を通じ知名度が上がったため、テレビや雑誌の取材も増え、「桶川スポーツランド」の名前を広めることに成功しています。
■都内にあるたばこ屋の看板犬『シバくん』
東京都小金井市に所在していた「鈴木タバコ店」(現在は閉店)にいた柴犬のシバくん。看板犬として、常に店頭におり、お客さんがくれば自らガラス戸を開けて接客してくれる愛くるしい姿がyoutubeで公開されて以来、国内だけでなく海外からもシバくんに会いにお客さんがやってきました。また、動画を見て訪れたお客さんがシバくんの姿を撮り、またそれをネットで拡散することによって、「鈴木タバコ店」は世界中に知られることになりました。
動物の持つ本来の「かわいさ」や「特性」をネットで簡単に見ることができるようになったいま、その特性を活かしたコンテンツをネットに拡散することで、その動物だけでなく、投稿した本人あるいは企業や団体が有名になる可能性は大いにあるのです。