マーケティングAIに関する経営者向けガイド
信頼できるデータを収集し、意味のある解釈をするのが企業の役目
人工知能技術の研究開発が盛んな今、毎年300億ドルを超える投資がなされています。しかし、人工知能を意味ある方法で実装している企業は2割程度しかないという調査があります。マーケティング領域でもAIの在り方は議論されている最中なので、今は徐々に理解を深めていくべき段階です。これから広まっていくであろうAIの活用方法について、コラムニストのアンディ・ベッツが解説しています。
調査会社ガートナーが、2022年までに、ほとんどの人が真実よりもフェイクニュース(嘘の情報)をより多く目にするようになると警告するほど、データの信頼性が揺らいできています。データを収集し共有・公開する機会が増えていく企業は、人間とAIが協力して、データを正確に収集・最適化し、解釈できるよう努める義務があります。
人工知能を使った事業に対応できる人材に投資し、育成する
ある調査では人工知能は180万人の職を奪う一方で、230万人の仕事を創り出すとされます。新しい仕事に求められるのは、これまでとは異なるスキルです。柔軟性があり、複数分野での専門性を磨いていける人材に投資し、育成していかなければなりません。
音声アシスタントやチャットボットは今後の導入増加が見込まれています。人工知能技術によって人間に代わって応答する新しい技術です。この技術に対応して、顧客にパーソナライズされた体験を提供できるよう最適化されたコンテンツを開発する取り組みが必要です。
顧客にリーチし、ビジネスを拡大させるユースケースが求められる
多くの消費者は人工知能を搭載したモバイル機器を手にするようになりました。様々な機器を組み合わせて顧客にリーチし、契約させ、関係性を構築するユースケースを考案するのは経営者の役目です。AIが活用できるであろう問題を顧客の視点と企業の視点の双方から洗い出し、解決策を見出していくと良いでしょう。
まとめ
今のうちから人工知能について知るよう努めていけば、AIが普及していく将来にわたって競争優位を高めていける可能性が高まります。人工知能を使った検索機能やコンテンツ作成に多額の研究開発費用が投じられている現状を考えると、これらの機能を活用したマーケティング業務に価値あるソリューションが提供されるようになるでしょう。
参考資料
https://martechtoday.com/cmos-guide-ais-marketing-impact-2018-207350
著者:Takayuki Sato