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コンテンツマーケティング

消費者の新たな購買行動「DECAX(デキャックス)」とは?

コンテンツマーケティングの時代に最もあてはまるとされる購買行動「DECAX」について解説。

「AIDMA(アイドマ)」なら、よくご存知の方も多いかと思います。
消費者の購買行動を、Attention(注意)→Interest(興味)→Desire(欲求)→Memory(記憶)→Action(購買)と、それぞれの頭文字を取って名付けたものです。マーケティングの世界では長年使われてきた言葉ですが、いまインターネットで買い物やSNSを使いこなし、スマホ片手にテレビを見ているような人たちに当てはまるかと言われれば、そうでもありません。

AIDMAにおける「注意〜購入」までの道筋を考えてみると、「Desire(欲求)」でモノが欲しくなったのに、それをわざわざ「Memory(記憶)」してからお店で購入するという選択肢しかなく、ECのスマートな買い物に慣れている現代人の生活とはちょっとズレている気がしますね。

というわけで、このAIDMAをベースにして、ネット時代にも対応できる「AISAS(アイサス)」が誕生したのです。
この言葉は「Attention(注意)→Interest(興味)→Search(検索)→Action(購買)→Share(情報共有)」の頭文字を取ったもので、大きく変わったのは、「Search(検索)」と「Share(情報共有)」が加わったこと。この「検索」という言葉には、比較や検討などあらゆるインターネット上での動きも含まれています。また「情報共有」は、FacebookやInstagramである日の晩ご飯や旅行の写真などをアップしたり、価格.comや食べログのレビューのように、まさに個人単位のSNSやBLOGがメディア化している現代社会を象徴するようなものとなっています。

しかし・・・電通は「AISAS」のもう一歩先にある「コンテンツマーケティングに対応した購買行動モデル」として、新たに「DECAX(デキャックス)」を発表しました。

DECAXは「Discovery(発見)→Engage(関係)→Check(確認)→Action(購買)→eXperience(体験と共有)」の頭文字ですが、これまでの「注意〜興味」が「発見〜関係」と大きく変化をしています。

最大の特長は、企業が商品やサービスの情報を一方的に発信してそれを受信してもらうコミュニケーションではなく、スマホなど消費者が日常的に触れているデバイスからまず、気になる情報を「発見」してもらうところから始まっているところ。

電通の予想によると、コンテンツマーケティングの市場は、2016年には2015年の10倍になるとされていますが、コンテンツマーケティングは、まず消費者が「見たい」と思うコンテンツを入口にして、そのコンテンツに魅了された人から商品やサービスへの好意や購買意識を高めるもので、同じく電通が提唱する「DECAX」にもぴったりと当てはまっているのです。

「AIDMA」、「AISAS」、そして最新の購買行動とされる「DECAX」。
果たして本当にこれが現代の消費者に当てはまっているのかは、あなた自身の日常の購買行動を振り返って、是非検証してみてください。