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Twitterの売上と赤字が2倍以上に拡大

先月末にTwitterの2014年第3四半期の決算が発表されました。売上は前年同期比114%増の3億6,100万ドルでしたが、会計原則ベースの純損失では前年同期比169%減の1億7,500万ドルとなり赤字が膨らむ結果となりました。

Twitterの株価は昨年11月にニューヨーク証券取引所に上場して以来、あまり芳しくない水準で推移していますが、今回の発表を受けて時間外取引で8%下落しています。

その他の指標ではTwitterの月間アクティブユーザー数が2億7,100万人から2億8,400万人へと増加していますが、その伸び率は第1四半期(2014年1~3月)が31%、第2四半期(2014年4~6月)が24%、第3四半期が23%となっており、株価が下落した一因にはこうしたアクティブユーザー数の減速傾向があったことも伺えます。

アナリスト達は今回の株価の下落を投資家達の高すぎた期待が原因であると分析していますが、ライバルであるFacebookの成長率に追い付くことができなかったことも指摘されています。Facebookはユーザーが自社サイトに戻ってくるような工夫を絶えず行っていて、Twitterにもそうした改善が必要だとの声が上がっているため、アクティブユーザーを増やす圧力が強まっているものと推測されます。

これによって、Twitterを取り巻く環境にも影響が出てくることが考えられます。例えば、サードパーティが開発しているTwitterアプリでは、ログインしているユーザーにTwitter自身の収益となるような広告は表示されていませんので、そうしたアプリのユーザーから収益を上げないのかという質問もTwitterには寄せられているようです。

Twitterは過去にTweetdeckを買収して公式のクライアントにしたり、Twitterアナリティクスなどの新機能を開発して、ユーザーに提供する機能を徐々に増やしていますので、それらと重複するようなアプリには新たな開発上の制約が課せられるかも知れません。

Twitter自身が提供できない付加価値をどのように提供するかと言ったことが、今後はより広範なサードパーティ製のアプリに問われていく可能性があります。