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Twitterの不自然なタイムラグは何を意味しているのか?

Twitterと言えば、リアルタイムに今起きていることが自分のタイムライン上に流れてくる、速報性の高いSNSという印象をお持ちの方が多いのではないでしょうか。

今現在同じ画面を見ているユーザーが何をして、何を思っているのかがすぐに分かる情報の速度に特化したSNSでもあります。しかし、どうやらそれは一昔前のことなのかもしれません。

最近のTwitter上では「1ヶ月前」、もっと掘り下げると「1年以上も前」の繋がりすらないユーザーのツイートが自分のタイムラインに突如現れることもしばしば見受けられます。

Twitterのタイムラインはこれまで時間軸に従い、常に過去のツイートの上に最新ツイートが積み重なれていくことでストリームが形成されていました。

ではタイムラグのようなこの現象は、どうして生み出されるのでしょう。その答えはTwitterの試みにありました。

現在Twitterでは投稿時間に関わらず、個々のユーザーのニーズに合うであろうツイートを自動的に探し出し、タイムラインに表示する機能を試験運用しています。その結果、古い投稿であってもタイムラインに現れるので、一見すると時間軸がバラバラに見えてしまうのです。

Facebookを利用されている方には馴染みのあるニュースフィードを彷彿とさせる機能ではないでしょうか。実際にこの現象は「TwitterのFacebook化」とも呼ばれています。米Twitterの広報担当者によれば、「私たちは、Twitterを使用しているユーザーの為に最高のコンテンツを浮上する方法を模索し続けている。」とのことで、どうやらこの先もタイムラインの試験運用は続くようです。

ではそもそもこの機能の目的はどこにあるのでしょう。それは私たちが仕事や学校などでPCやスマートフォンを使えない時間帯がもたらす問題の解消にあります。

Twitterを使えない状況にあった場合、自分がいない間に何があったのかが気になり、時間を遡ってタイムラインを辿った経験がある方は決して少なくはないと思います。しかしフォローしている人数が多いユーザーや多くの企業アカウントをフォローしているユーザーが、一日のタイムラインに流れてくるツイートの中から自分が欲しい情報を探し出すことは非常に根気のいる作業です。

そのような時、Twitterが自動的に欲しいツイートを正しく選出してくれるなら、とても便利な機能になるのではないかという、Twitter側の思案はあながち間違ってはいないでしょう。
しかしながら、この機能によって「使いづらい」「分かりづらい」「混乱する」などの酷評があちらこちらで見受けられるのも又、事実です。

果たしてユーザーとTwitterの意見が合致することは出来るのでしょうか。今後の動向に要注目です。
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