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データの可視化を活用したソーシャル・キャンペーン事例

データ活用に注目が集まる昨今ですが、クリエイティブの世界にもデータ活用が見られるようになりました。データを伝えるユーザー体験の向上が現在の成長分野です。データは正しく理解されなければ意味がありません。数字の意味が腹落ちするようなデータの可視化手法が求められているのです。

動画配信サービスを展開するNetflixは麻薬王パブロ・エスコバルのドラマ・シリーズを放送しており、その広告キャンペーンのために、印象的な画像(インフォグラフィック)を作成しました。コロンビア経済における麻薬取り引きの影響を、他の職種と比較する形式で分かりやすく表現しています。さらに、ソーシャルメディア向けに「#Cokenomics(コカイン経済)」と題したハッシュタグを作成し、インスタグラムなどでの拡散に努めています。同ドラマ・シリーズのTwitterアカウントへのフォロワーは6万7000人を超え、大きな流行となりました。

音楽配信を手掛けるSpotifyはFound Them Firstキャンペーンを展開しています。歌手やバンドが流行すると「前から注目してたんだよね」と自慢したがる人に見覚えはありませんか?Spotifyでは実際に、売れる前の歌手に注目を集めるよう仕掛けます。ユーザーは、流行はしていないけれど、質の高い楽曲のリストを作成し、拡散を行います。大多数の人々に流行する前に、どのくらいのユーザーに視聴されていたかというデータを収集し、可視化する取り組みです。1円も広告費用を使わずに、100万回のサイト訪問と1億回のソーシャルメディア上の閲覧という大きな効果を上げました。

データの可視化は平凡な見栄えを離れ、読者の注目をより強く集め、知見を導き出すような手法の追求が求められます。グラフや地図、時系列データなどを美しく作成できるサービスとして、RAW、Datawrapper、Timeline JSなどが公開されているので、これらの活用を視野に入れてもよいでしょう。また、自社でプログラミングを手掛ける企業ではD3.jsというライブラリーを用いて、データを活用したクリエイティブの内製化を試みる方法もあります。

参考資料(https://searchenginewatch.com/2016/06/17/how-brands-are-using-data-visualisation-in-social-campaigns/)