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TOLOTに見るFacebook広告の運用戦略

2011年にサービスを開始したオンライン・フォトブック作成サービス「TOLOT」。

2013年9月からFacebook広告の運用を始め、売り上げを2倍に伸ばしている。

その秘訣はFacebookのターゲットを200ほどに区切り様々なクリエイティブ、訴求内容でテストを繰り返した結果であると言える。

もともと「TOLOT」はSEM広告を運用していたが、季節要因などにより検索数が安定せず一定の顧客を呼び込めないなどの悩みがあったことから2013年9月、Facebookの広告運用に切り替えた。

同社の広告運用では、初期段階でターゲットを性別、年齢、交際ステータス、趣味関心、Facebook閲覧時に利用するデバイスなどで分類している。趣味関心はユーザーに親和性のあるキーワードとして子どもや旅、ペットなど、マーケティングメンバーで考えた女性を意識した項目を設定している。これらを様々なパターン化して組み合わせを行い、約200パターンものターゲットセグメントで、ぞれぞれクリエイティブが異なる広告を展開しているのだ。

これらの仮説を元にし、どのターゲットにどのクリエイティブが効果的なのかを検証した上で、Facebook上に置けるターゲット設定・クリエイティブを確定させ、売り上げを拡充させてきた経緯がある。

Facebookは現在国内に月間2100万人(2013年12月)を超えるユーザーを持っている。Facebook広告は予算の上限を決める事ができるので、効果的な運用を行えば、季節要因などでニーズの下がった検索エンジンの広告より高い効果を得られる可能性もある。

今後、ソーシャルメディアはソーシャルメディアとしての役割だけではなくこうした新しい広告媒体としての役割も大きくなって行くと考えられ、マーケティングや広告出稿を考えるにあたり、ソーシャルメディアにおける広告運用も今後は念頭に置いて計画を立てる必要があるだろう。
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