1ヶ月で売り切れた!サッカーゲームのWEB広告
サッカーのワールドカップまで残り1ヶ月を切り日に日に世間の注目が高まっているようですが、サッカーゲームの市場も同様に盛り上がりを見せているようです。
世界で最も売れている人気サッカーゲームのシリーズ最新作「FIFA 14」がすでに発売されていますが、このゲームの販売においてユニークなWeb広告戦略を行った結果、ブラジルでは発売後1か月で売り切れになり前年版に比べ売上が42%も増加する現象が見られました。今回はこの事例について取り上げてみたいと思います。
このゲームの特徴のひとつに、現実のサッカーの映像に引けを取らない非常にリアルなグラフィックが挙げられるのですが、ニュースサイトに実際のサッカーニュースのような装いでゲームのグラフィックを広告として掲載したのです。
実際にニュースサイトに掲載された画像は以下のプロモーション動画から是非ご確認ください。
どれも本物のサッカーの試合映像と見間違えるようなリアルさです。
ニュースサイト内の画像をクリックすると『これは「FIFA 14」が作り上げた画像です。リアルすぎて本物と見間違えたでしょ?』と言うメッセージが現れます。そして画像の下からは実際にゲームソフトを購入できるオンラインサイトへのリンクが貼られているのです。
テレビ番組のドッキリ企画のようなこのニュース記事広告はブラジル国内で大きな反響を呼び、海外のメディアでもいくつか取り上げられています。話題性も去る事ながら、実際の販売効果としても昨年度版に比べて42%も増加し、発売から1ヶ月でPS4版が売り切れ状態になったようで、マーケティング的に非常に成功していると言えるでしょう。
今回のような事例では、実物と見分けがつきづらいほどの精緻さが求められますが、人々が疑いもしない場所に実物ではないものが入り込むことで驚きや楽しさを感じさせることができます。広告表現のひとつとして参考にしてみてはいかがでしょうか。