なぜフォロワーを増やすのが難しいのか
FacebookやTwitterの共有・拡散する力を活用すれば、簡単にフォロワーを獲得できる時代になったと思われるかもしれません。しかし、現実はそう単純ではありません。私たちは情報過多になっており、企業は消費者の注意や興味を引くために躍起になっています。
この状況を良く説明するのが「アテンション・エコノミー」です。
一日が24時間であるのは変わりませんが、一日で目にする情報の量は人間が十分に消化できないほど、急激に増加してきました。Facebookでは一日1,500ものコンテンツが流れていると言われており、TwitterやInstagramなどを合わせると、人々は容易にコンテンツを見飽きる程の情報量に晒されています。
限られた人間の注意・興味を企業が奪い合う状況が「アテンション・エコノミー」で説明された世界です。人々の関心を獲得する方法は一朝一夕で身に付けられるものではありません。野球選手が無数の練習と失敗を繰り返して成功にたどり着くのと同様に、コンテンツ制作にも才能・努力・時間が必要になります。
このような状況でフォロワーを増やしていくには、いくつかの方法が考えられます。まず、新しい技術に取り組み“先行者利益”を獲得するようにしましょう。TwitterやYouTubeでは早く活用を始めた人ほど注目を浴び、多くのフォロワーを獲得しました。早く始めるほど、コンテンツや技術を洗練される時間がとれるというメリットもあります。ユーザーの反応を見ながら努力を続け、コンテンツ作成やソーシャルメディア運営の方法を改善し続けると成功に近づきます。
次に自分の“言葉”を大切にしましょう。ある事象を分析するにあたり、自分が自然に感じた表現、かつ、他の誰もが使っていない表現を見出すと高い効果が得られます。人と違った表現をするのは勇気がいる行為ではありますが、上手に表現できたときには、読者から高い評価を獲得し、フォロワーの増加につながります。
そしてフォロワーを増やすには、コンテンツの質が決定的に重要です。野球選手が毎回安打や出塁を狙うのと同様に、全てのコンテンツが人々に評価されるよう心がけます。しかし完璧主義には陥らず、質の高い情報を定期的に発信できるようにしましょう。定期的な情報発信はフォロワーの獲得に貢献します。YouTuber(ユーチューバー)は毎日ビデオを投稿し、結果として、そのフォロワーの数を大きく増やしているのです。
著者:Takayuki Sato