Googleのスパム判定について考えよう
Googleは2016年5月に検索エンジンのスパム判定に関する報告を発表しました。ここ1年間に起きた“質の低い”Web体験におけるトレンドと、検索結果ページの質を保つためのGoogleの対策が解説されています。Googleでは、価値が低く悪意のあるWebサイトを排除するために、特別な検索アルゴリズムを構築したり、人手でのレビューを行ったりと、多大な投資を行っています。自社のコンテンツがGoogleにスパム判定されないよう、その取り組みについて考えてみましょう。
Googleは、昨今の検索アルゴリズムの改定が全体の5%にあたる検索結果に影響を与えたと述べています。残るWebスパムは人手によって除去されており、Googleの担当者からサイト管理者に警告が送られるようになっています。既に、430万以上の警告が送られました。また、Googleのユーザーから悪意のあるサイトが報告される場合もあります。ここ1年では、40万もの報告がなされ、そのうち80%にはスパム判定がなされています。結果として、スパム判定されたWebサイトは一年間で33%増加し、検索結果の質の向上が進んでいます。
また、Webサイトのハッキングが大きな問題として報告されています。内容が書き換えられたり、ウィルスを埋め込まれたりしたサイトは2015年に180%増加しました。ハッキングが確認されたサイトはGoogleの検索結果から締め出される措置がとられます。ハッキングを避けるため、セキュリティの強化やコンテンツ管理システムの更新などの対策が推奨されました。
さらに、Googleは内容の薄いサイトの増加を指摘しています。特に、他社のコンテンツをコピーしただけのページが増えているようです。自社のコンテンツがコピーされるのを防ぐのは困難ですが、少なくとも自社のコンテンツがコピーしただけの価値の低い内容だと判定されないようにする必要があります。自動生成されたページ、中身がなくアフィリエイトリンクのみを貼ったページ、コピーしただけのページ、同じ内容で複数作成されたランディングページなどは、スパム判定される可能性があります。全てのページが、訪問者に対して何らかの価値を与えるよう、再度、確認するようにしましょう。
参考資料(https://searchenginewatch.com/2016/05/04/how-google-fights-webspam-and-what-you-need-to-learn-from-this/)著者:Takayuki Sato