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FacebookがSnapchat風のMessenger Dayを導入

Facebookはメッセンジャー内で使える新機能Messenger Dayの導入を発表しました。この機能の特徴と、開発したFacebookの戦略について、ソーシャルメディア・コンサルタントのアンドリュー・ハッチンソンが解説しています。

メッセンジャーを開くと、画面中央下部にあるシャッターボタンを押すか、カメラボタンを下方向へドラッグするだけで、Messenger Dayを利用できます。写真を撮影すればグラフィックを重ね合わせる多くのツールが使えます。例えば、「映画に行こう」「ジョギングの時間だ」といった現在の気分を表現できるのです。加工した写真は特定の友人・グループに送信したり、「My Day」として投稿し、24時間限定で友人の画面上部から閲覧できるようにしたりできます。Snapchatと同じように、メッセンジャーのカメラから撮影した写真は、My Dayとして投稿が可能です。

SnapchatやInstagramのストーリー機能を使った経験のあるユーザーであれば、Messenger Dayにはすぐ慣れるでしょう。しかし、多くのツールで同じ機能が提供されている現状で、Messenger Dayを使う理由はどこにあるのでしょうか?Facebookメッセンジャーは月間10億人のアクティブユーザーがおり、InstagramやSnapchatとはユーザー層が異なります。Facebookにとっては機能の重複が発生するのは、あまり問題がなく、Snapchatが成功を収めている分野で競争することが狙いにあると考えられます。その証拠に、Snapchatが評価を高めた画像加工機能において、Facebookはさらに高度な画像加工が行えるフィルター機能を開発してきました。

Instagram StoryやMessenger Dayのように、Facebookが新機能を導入し続けるのであれば、より良い機能をもったツールがSnapchatよりも多くのユーザーへ提供されます。もし、誰もが友人に伝えたくなるようなヒット製品が生み出されたとすると、Snapchatの成功がFacebookにも好影響をもたらすのです。
Snapchatを開発するSnap社の上場と時期を合わせてMessenger Dayの発表を行ったのは、Snapchatの独走は許さないというFacebookの意思を表しています。Snapchatが開発できる機能は何でもFacebookが改善できるのであれば、FacebookはSnapchatの影響力を抑えられるのです。
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参考資料(http://www.socialmediatoday.com/social-networks/facebook-rolls-out-snapchat-messenger-day-all-users)著者:Takayuki Sato