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令和に便乗する企業。話題の単語の乱発はプラスなのか?

ついに「令和」時代が始まりました。今回の元号改定は初の「事前予告」がされていたこともあり、これまでにはないお祭りムードだったことが印象的でした。発表以前から新元号を予想する人が続出し、流出騒動も勃発。4月1日の発表日には前代未聞の全キー局が生中継を行なう事態になり、国民の注目度の高さがうかがえました。しかし、発表後やたらと無意味に「令和」を連発し、お祭りムードに便乗しようとする企業が続出。「Twitterに『#令和』ってつけておけば見てもらえるから」という考えは本当に企業にとってプラスになっているのでしょうか?

■多くの一般消費者はうんざりしている

確かに4月1日には、待ちゆく人たちも「令和」を話題にしていましたし、ネット上でも言及するアカウントが多くありました。普段政治家に興味をもたない10~20代の世代にも菅官房長官が「令和おじさん超かわいい!」とマスコット化するなど、いわゆるブーム化しているふしもありました。しかし、4月1日以降、多くの企業が脈絡もなくやたらと枕詞に「令和」を付け始めます。ゲームアプリが「令和キャンペーン」とダウンロードを促したり、ファッション誌が「令和の最初にやりたいNEWなことリスト」と表紙に記載したりと、その必然性がない使い方に、すぐに消費者からは「令和令和うるさい」というコメントが出始めました。現在ではTwitterの検索窓で「令和」といれると予測変換ですぐに「令和 うるさい」と出てきます。

■「令和」をキラーワードとしてドヤ顔で使うのはダサイ

多くの企業がやたらと「令和」をキラーワードとして使うことで、もはや「令和」は世の中に溢れた言葉となってしまいました。むしろ、無意味に多用することで消費者にとっては「雑音」となりえます。ここまで溢れていては、ハッシュタグから見てもらえるということもないでしょう。ドヤ顔で使用することで消費者にとっては最悪の場合不快感しか残らないことも考えられます。本当に「令和」というワードは必要なのか?考える必要があります。

ホットな話題、時事ネタに便乗して注目を集めるのはマーケティングでは間違ったことではありません。しかし、一億総ジャーナリスト時代と化しているソーシャル畑では、それらに必然性がないとかえってネガティブキャンペーンになってしまう可能性があることをしっかり念頭に置いておくべきでしょう。
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