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Twitterでクリックされやすいのは早朝、RTされやすいのは夜

Twitterは認知度を高めるために優れたツールです。しかし、1日5億ものツイートが投稿されている中で、自社が配信したツイートを多くの人に見てもらうのは容易ではありません。ターゲットとするユーザーに注目してもらうためには工夫を凝らす必要があります。

少しでも多くのユーザーにリーチするための戦略として、ツイートする最適な時間帯を調べる方法があります。ユーザーがツイート内のリンクをクリックしやすい時間、あるいは、リツイートしやすい時間に投稿できれば、より多くのユーザーに情報を届けることができるでしょう。

ソーシャルメディアの集客支援を手掛ける米Buffer社は、1万人のユーザーから合計480万ツイートを収集してツイートするのに適した時間について分析を行いました。

それによると、最もツイートがクリックされやすい時間帯は世界的に見ると午前2時〜3時となっていますが、日本においては午前8時が最もクリックされやすい時間帯とされています。日本でこの時間帯のクリックが多くなる理由としては、朝の通勤や通学の時間帯にTwitterで情報収集していることが考えられます。一方、海外ではなぜ深夜にクリックが多くなるのでしょうか。Buffer社の分析では、海外では一部の非常に多くのフォロワーを持ったユーザーが深夜に活動する傾向があることを指摘しています。

次にエンゲージメント(リプライ、リツイート、お気に入り)が獲得しやすい時間帯を見ていくと、世界的には午後11時から午前5時の間が多いようです。
日本に限定した詳細データがないので米国のデータを見ると、リツイートやお気に入りが最も多く発生するのは午後8〜11時の間で、ピークは午後9〜10時の間となっています。仕事が終わって時間に余裕のある時や、寝る前のリラックスした時間などにリツイートやお気に入りなどの操作を行う習慣があることが伺えます。

一方で、ツイートが配信される時間帯についてのデータを見ると、世界的に午前9時から午後6時の間にツイートされることが多く、ピークは午後0〜1時の間で日本も同様です。これは企業など多くの組織の営業時間帯と重なります。

以上のデータから、クリックが多い時間帯とエンゲージが多い時間帯、ツイートを受け取る側とツイートする側の行動時間帯には大きな差があることが分かります。例えば企業で情報配信する側の立場からすると就業時間内にツイートしたい訳ですが、それを受け取るユーザー側は就業時間外でないとじっくり見ることは難しいということです。

従って、ツイートを受けとる側の行動時間帯に合わせてツイートしたり、ツイートする時間帯によって投稿内容を変えたりするのが効果的な戦略となるでしょう。例えばプレスリリースのような周知を目的とした情報の場合は朝方にツイートし、逆にリツイートやお気に入りなど共感してもらいたい情報の場合は、夕方から夜にかけてツイートするといったような具合です。

今回ご紹介したデータはあくまで平均的なものになりますので、自社にとってクリックやエンゲージを獲得するために最適な時間帯がいつなのか、いちど検討してみてはどうでしょうか。