Twitterも購入ボタンのテストを開始!
Twitterはツイートから直接商品を購入できるeコマース機能『BUYボタン』のテストを開始したと発表しました。
現在、初期段階にあるこのテストでは、ユーザーがツイートに含まれる『BUYボタン』を押すと製品の詳細が表示され、確認ボタンを押すと購入が完了する仕組みです(初回だけ送付先や支払い方法を記入する必要があります)。
Twitterの担当者によると、今回のテストは米国内の限られたユーザーを対象にして行われ、人気ミュージシャン、非営利団体、小売店を含む19のアイテムの販売が予定されているようです。実際にどのような商品が売れるかはまだ不明ですが、Twitterの性質上、その場だけの限定品や緊急性のあるものなどがマッチするのではないかと予想されています。
また、当初はテストに参加する企業も限定されているようで、多くのeコマース企業の支払いを扱っているStripe と、ソーシャルショッピングのFancy、コンテンツ販売プラットフォームのGumroad、エンターテイメントマーケティングのMusictodayらの企業がパートナーとして加わることが公表されています。
今までTwitterを使った販売方法といえば、買い手がハッシュタグをつけたメッセージを送らなければならなかったり、購入手続きのために外部のサイトへ移動しなければらないという問題がありました。
しかし今回の方法では、ユーザーが特別なアクションを行ったり、他のサイトに移動したりする必要がありませんので、利便性が大きく高まるのではないかと考えられます。また、Twitter自身にとっても販売に応じた手数料を見込んでいる思いますので、新たな収益源として期待できるかもしれません。
こうした動きの背景には、モバイルでのeコマースの競争激化が挙げられます。Twitterの競合であるFacebookはすでに『購入する』ボタンのテストをデスクトップとモバイルアプリの両方で開始しており、アップルも電話ベースの新支払いシステムを発表すると言われています。
そのほかにPinterestなどのサービスも自社サイトからユーザーに直接購入させる仕組みを検討中と言われていますので、モバイルコマースとソーシャルコマースの今後の動向について目が離せない状況が続きそうです。