【記事制作のコツ講座】 並列の情報を数字でまとめるだけでわかりやすさと魅力倍増!
記事を作っていく上で、読者の見易さを促すための様々なテクニックがあります。今回は、そんなテクニックの中から「並列情報を数字でまとめる」をご紹介します。
■プレゼンにも使える「○つ」のくくり
「顧客に伝えるメリットは3つです。一つ目は~」
「海外旅行者オススメ10のスポット」
こんな数字を見たことはないでしょうか?
人は常に集中力をフルに保つことは出来ません。また、記憶のメモリには上限があり、全ての事象を記憶しておくことも出来ません。そのため、人にものを伝える時には、情報重要度の強弱が大事です。
「○つ」のくくりは、先に伝えることで
・これから重要なことを言います
・そしてそれは○つです
という情報を先出しするため、インプットしなければいけない要素の基点と終点がはっきりし、より記憶に残りやすい文脈を形成することが出来ます。
■24%は「約4人に1人」
・1年以内に海外旅行をする人は50%。
・そのうち仕事で渡航する人は80%
・日帰りが60%
こんな調査データを文章にする場合、どのような言葉でまとめるのがよいでしょうか?
一つは、それぞれを掛け算し、全体に対しての「日帰り海外出張者」の割合を出すことです。
50%×80%×60%=0.5×0.8×0.6=24%
つまり、日本人口の24%は1年のうち日帰り海外出張をすることになるのですが、このままだと直感でその規模感をつかむことが難しくないでしょうか?読みやすい原稿を作る上では、そこからさらに踏み込んで「約○人に○人」という表現を使います。この場合は、24%ですので、「約4人に1人」になります。
どうでしょうか?「24%の日帰り海外出張者」と聞くのと、「約4人に1人は日帰り海外出張している」と聞くのでは、後者の方がその規模感(けっこう多い印象)を感じませんでしょうか。
文章は、より読者にわかりやすい情報へ転換して発信することがとても肝心です。
読みやすくわかりやすい文章を心がけると、おのずとテクニックは磨かれていきます。