人工知能はSEOのルールを変えるのか
精度の高まった人工知能にはブラックハットSEOは通用しない
SEOとは自社の情報を検索エンジンで上位に表示させ、ウェブ上で目立たせるための技術です。Googleが人工知能技術を開発してきたため、サイト内の文章とユーザーの興味を上手にマッチさせ、検索ランキングに反映できるようになってきました。Webデザインを手掛けるCygnis Media社は、成長を続ける人工知能技術がSEOにもたらす影響について考察しています。
リアルタイム情報が検索結果に反映できるようになる
検索エンジンの不備をつき、不当にランキングを上げる手法はブラックハットSEOと呼ばれます。サイト内に必要以上のキーワードを詰め込むキーワード・スタッフィングのような方法は、検索エンジンが持つ人工知能技術が向上すると、不当な施策であると識別できるようになるため、ペナルティを与えられる可能性が高まると考えられています。
速報ニュースや株価の動向など、リアルタイムの情報には高い価値があります。検索エンジンの発展により、時間や場所に依存した特定の情報がランキングに上位表示されるようになるかもしれません。配車アプリのUberが需要の変化に応じて価格を調整しているように、その時点での価格を反映させた買い物情報が重宝されるようになるでしょう。
画像や動画にタグを付けるキーワードの最適化が必要
人工知能の自然言語処理能力は大きく成長してきました。そのため、人間が話しかけた言葉を入力として検索する用途が広がっています。これからは、より会話調のインターフェースが増加する可能性があります。マーケティング担当者は会話の中で製品をアピールする手段を用意しなければなりません。
「靴紐の結び方」を検索したときは、文字の情報よりも動画の方が便利に感じるのではないでしょうか。検索エンジンには画像や動画が求められるケースがあるのです。マーケティングの観点では、検索されたキーワードに合わせて最適な内容を返せるよう、タグ付けされた動画を作成する施策が求められます。
まとめ
人工知能技術の発展と共に、チャットボットのような会話型の情報検索が増えていきます。音声検索でも必要な情報が返せるよう、これまでとは異なるキーワードとコンテンツの最適化が必要になるでしょう。
参考資料
https://www.cygnismedia.com/blog/how-artificial-intelligence-changing-seo/
著者:Takayuki Sato