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AI自動ツールに記事作成を外注するのは果たして正解なのか?

ITテクノロジーが発達し、記事作成ができるAI技術も登場してきています。まださほど普及は進んではいませんが、一部の企業では、記事執筆のフローで試験的にAI自動ツールを導入しています。はたして、AI自動ツールに記事を書かせることは良い結果を生むのでしょうか?

・日経新聞が決算記事の作成にAI自動ツールを試験的に導入

日経新聞は日経電子版の決算記事において、AI自動ツールに執筆、配信までを委ねる実験を行いました。「東京大学」、「言語理解研究所」、「日本経済新聞社」の3社で共同開発されたAI自動ツールには、決算資料の重要な箇所をピックアップし、読解可能な日本語にまとめるというプログラムが組まれています。実際に、筆者がAI自動ツールの書いた決算記事を読んでみたところ、AI自動ツールが書いた文章は人が書いたものと遜色なく読めるクオリティでした。

・AI自動ツールには「得意分野」と「不得意分野」がある
上の例のように、WebコンテンツにおけるAI自動ツールの導入が進みつつあります。今後の技術向上でさらに複雑で精密なプログラムが作られれば、細かいニュアンスを要する文章も書けるようになるでしょう。しかし現状では、定期的に配信するニュース、速報といった記事を作ることはできるものの、インタビュー記事、商品紹介記事といった個人の感想や対談者の思いを描く必要のある複雑な文章を作る上では、まだまだ「不得意分野」のようです。

・AI自動ツールとどう共存をするかが大切なポイント
コストカットの面だけ考えれば、AI自動ツールに執筆をアウトソーシングした方がよりローコストに効率的にメディアの運営やコンテンツの制作ができるかもしれません。しかし、コストカットを意識しすぎると、ユーザーにとって不親切で劣悪なコンテンツになってしまう恐れがあります。相手に伝わるような心のこもった文章を作るのはまだまだ人間の仕事。当面は、クリエイティブな業務はAI自動ツールに任せきりにせず、AI自動ツールと共存しながらメディアを作り上げていく必要がありそうです。