2015
10.09
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実証とその過程をコンテンツにする


自社の製品やサービスについてアピールしたいとき、相手に真正面からそのまま説明しても「説明を聞いてみたい!」と思ってもらうことは、よほどその商品にエポックメイキングなニュース性がない限り難しいことが多いでしょう。

そのような場合は「説明」ではなく「実証」とその過程をコンテンツにすることで、ユーザーに興味を持ってもらいやすいコンテンツを作ることができます。「実証」とは事実によって説明することで、事実を証明するための検証とその過程をコンテンツにしてしまおう、ということです。

有名な例としては、ガムを噛んでいると人の印象が変わることを実証した「Beldent Almost identical」というコンテンツがあります。これはチューインガムを販売するメーカー「Beldent」社のものですが、「ガムをくちゃくちゃ噛んでいると人に悪印象を与えると思われがちだが、実際に検証してみるとそうではない」ということを、見た目が同じ一卵性双生児を起用して実証することで、ユーザーが見たくなるようなコンテンツに仕上がっています。

Beldent Almost identical

これが例えばチューインガムの良さについてアンケート調査のグラフや図などを出して説明されてしまうと、元々そのことに興味を持っているユーザーでない限りうんざりしてしまいますが、実際に一卵性双生児が並んで片方だけがガムを噛んでいる動画を見ると、想像とは違った印象を受けて興味を引きつけられる感じがします。

また、シャンプーなどのケア商品で有名なDoveが公開している「Real Beauty Sketches」という動画は、Dove製品が女性本来の美しさを引き出すものであるという機能を伝えるために、「女性は自分が思っているよりも美しい」ということを実証したコンテンツになっています。ここではFBIの似顔絵捜査官が女性に対して「自分が思う自分」と「知人から見た自分」の特徴や説明を聞いたうえで、それぞれの似顔絵を描いて比べる検証を行っています。

Real Beauty Sketches

すると、女性が自身で思っている顔の似顔絵はコンプレックスなどネガティブなイメージを伝えてしまうため美しく描かれないのですが、他人の印象を参考にした似顔絵の方は美しく描かれているのです。これも自分では深く考えたこともないような事柄について、意外な実証結果を見せられることによって興味を引きつけることに成功しています。

このように自社の製品やサービスについて説明したいコンテンツを企画する時は、もともと興味を持っていなかった人でも「自ら積極的に見たくなる」ようなエンターテイメントの要素を取り入れる視点を持ってみてはどうでしょうか。
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