のぞいてみよう、業界別Facebookページ <シリアル編>
業界別のFacebookページの紹介企画。今回はシリアルメーカー業界のFacebookの世界をのぞいてみます。
日本におけるシリアルメーカー大手はケロッグ、カルビー、そして日清シスコです。シリアルの商品群は大きく二つに分かれます。主にファミリー層をメインとした「コーンフレーク」市場と、F1をコミュニケーションターゲットにしている「グラノーラ」。実はシリアルはここ数年で大きく売上を伸ばしており、市場規模は拡大基調です。その中でも後者のグラノーラの躍進がめざましく、過去にはなかった「寒い時期である冬に新商品が登場する」という状況にもなっています。
※シリアルは牛乳セットのため、通常冬場は需要が冷え込む傾向
では、そんなイケイケ状態のシリアルの業界がどのようにFacebookを活用しているかチェックしてみましょう。
■なんと3社ともにFacebookページを立ち上げていない!
上位3社を調べたところ、カルビーが企業名アカウントで立ち上げているFacebookページをのぞき、公式のFacebookページを運用していない状態が判明しました。これは意外。日常に近い商材で、ブランドスイッチの可能性も高く、食材としてもアレンジのききやすいものであり、SNS上でいくらでもアプローチする策があるというのに。。。一体なぜFacebookを運用していないのか?SNSのプロモーションには効果がないと思っていらっしゃるのか。
■各社独自のマーケティングでSNSを活用していた
その後調べたところ、各社独自の戦略でSNSを使っていることが分かりました。
・ケロッグ:アンバサダープログラムを徹底強化。つまり、一般のお客様を味方につけて、SNS上で情報発信を行なっている。
・カルビー:カルビーのFacebook企業アカウントからキャンペーン情報を発信している一方、インスタグラムでは公式「フルグラ」アカウントを開設しており、アレンジレシピを大量に投下している。
緻密なマーケティング戦略の元、運用されていました。つまり、「現状のコアターゲットはFacebookではない」という結論と言えます。やはりコーンフレークにしてもグラノーラにしても、情報の発信先は「女性」ということだと考えられます。