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コンテンツ自動生成に高まる期待

コンテンツマーケティングの普及にも関わらず、多くの企業は実務上の課題に直面しています。例えば、コンテンツ作成の専任チームがおらず、マーケティング担当者がコンテンツ作成とその他の業務を掛け持ちするケース等があります。コンテンツ作成を簡素化・高度化するためにコンテンツ自動生成への期待が高まってきました。

フォレスター・リサーチ社の調査では、全体の4分の3にあたる回答者はコンテンツの更新やメンテナンスに自動生成が役立つと回答しました。これは自動生成の適用分野として妥当なところでしょう。また、半数以上の回答者は、部分的にコンテンツを自動生成させて、それらを組み合わせる手法にも可能性を感じています。さらに、47%の回答者はリアルタイムに文章を修正したり、反応したりするために自動生成が役立つと考えています。

マーケティング担当者の期待は、コンテンツ作成の量とスピードの改善に留まらず、コンテンツマーケティング自体の向上にも向けられるようになってきました。43%の回答者は、コンテンツの自動生成によって内容を個人的にカスタマイズし、顧客との関係性向上に貢献するとの見通しを持っています。さらに、38%の回答者は、より印象の強いコンテンツを生み、顧客の感情を揺さぶるとさえ考えているのです。
マーケティング担当者にとっての問題は、コンテンツの自動生成は上記の野心的な期待のいくつかには応えられていない点にあります。人工知能によるコンテンツ作成プラットフォームを開発するPersadoの共同創業者でさえ「機械が創造性を発揮したり、批判的な見方をしたりするには、さらに20年かかるだろう」と述べています。

より大きな問題は、技術やコンテンツ作成の手順でさえなく、コンテンツ作成戦略の欠如にあります。約3割の企業は、部門間の衝突がコンテンツマーケティングを妨げていると考えています。コンテンツの自動生成は、デジタルマーケティングの中の一つの要素として今後も増えていくことが予想されますが、その技術を本当に活用するためには、コンテンツマーケティング戦略の成熟が必要です。

参考資料(https://searchenginewatch.com/2016/08/17/marketers-have-high-hopes-for-automated-content/)著者:Takayuki Sato
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