ソーシャルメディアの競争力分析とは何か
多くの企業がソーシャルメディアを取り入れる中で成功を収めるには厳しい競争を勝ち抜かなければなりません。競争力分析の基本はSWOT分析です。自社・他社・業界全体における強み・弱み・機会・脅威を明らかにする必要があります。ソーシャルメディアの競争力分析においては以下のような課題が考えられます。
•当該業界において、ソーシャルメディア上のつぶやきで“シェア(市場占有率)”を獲得しているのは、どの企業か
•業界や競合企業について話しているのは、どのような人たちか
•口コミやバズを巻き起こすために、どのような話題が上がっているか
•自社や競合について意見を述べている有力な“インフルエンサー”は誰か
上記の問いに答えるには、ソーシャルメディア上のデータを取得し分析を行います。具体的には、まず、ソーシャルメディア上の急激な変化を見逃さないようにしましょう。特定の単語に関するつぶやきの数が増加した際に、なぜ多くの人が注目し始めたのかを掘り下げていきます。また、競合企業に対して否定的な声を上げているインフルエンサーを特定するようにしましょう。その競合企業のファンではなく、別の会社に乗り換える可能性が高いためです。そして、今まで注目していなかったトピックの中で、多くの人が話題にし始めている単語を見つけるようにしましょう。その流れを活用し、口コミをリードする存在になれます。
競合分析はツールの活用が可能です。Mentionはソーシャルメディア上のつぶやきを分析し、競合企業の状況やインフルエンサーの特定に役立ちます。また、Simply MeasuredはTwitter、Instagram、Facebookなど複数のソーシャルメディアの分析が可能です。Twitterに特化したツールではTweetDeckがあり、ハッシュタグをもとにリアルタイム検知を行います。デスクトップへアラートされる便利な機能が提供されてます。そして、Buzzsumoは話題を集めているツイートをキーワード検索できるツールであり、インフルエンサーの特定やバズの検知に有効です。日本国内で開発されたツールとしてはInsight Intelligenceが知られています。時系列分析、デモグラフィック分析、感情分析、共起語分析などの多彩な機能が魅力です。