プロが見たInstagramの2017年予想
Instagramの2017年はどのように変わっていくでしょうか。2016年に多くの新機能が導入された点を考慮すると、2017年はさらに大きな変化が見られるかもしれません。Social Media Examinerはソーシャルメディアの専門家から意見を集め、2017年の動きを調査しました。
48%の企業がInstagramを利用しているデータを鑑みると、2017年には企業からの利用は70%を超えるとの予測があります。Instagramが企業にとって必須のアプリになると、広告や分析機能の充実が図られるようになるでしょう。特に、Instagramのモバイル広告は2017年に28億ドルを超えると予想されているため、モバイル広告を出稿する企業にとって便利な分析ツールが導入されると考えられます。
2016年後半から見られたトレンドが続くとすると、InstagramがSnapchatの市場シェアを上回る可能性があります。生活の一部を切り取るストーリー機能の導入によって、Instagramでは様々な場面を一つのプラットフォームに投稿できるようになりました。さらに、Facebook上で友人関係にある人をInstagramで発見する機能があるため、Instagramでは友人やフォロワーと簡単につながれるのが、Snapchatに対する優位点です。
2017年にはUGC(ユーザー生成コンテンツ)への注目が高まるとの予測があります。観光業を始めとする賢い企業では、ハッシュタグやキャンペーンを通して、ファンが投稿したコンテンツを収集し、シェアする方法をとっています。今後はより多くの企業がユーザーのコンテンツ、特にInstagramやSnapchatのライブ映像を活用するようになるでしょう。
Instagramは消費者にとって買い物しやすい場所になり、企業にとっては売り上げを向上させるプラットフォームになるかもしれません。Instagramはアプリ内で商品情報が確認できる商品タグを試したり、「Shop Now(今すぐ購入)」ボタンから、すぐに注文できるよう直接ランディングページへ遷移させる機能を導入したりと、多くの施策を実行してきました。このような買い物機能は、マーケティングを大きく変える可能性を秘めています。
Instagramの進化は非常に速いため、Facebookと同じような大きなプラットフォームへと成長する可能性があります。有料広告は企業のマーケティング活動に影響を与え、また、ストーリー機能のライブ配信が普及していくと、さらなるユーザー獲得へとつながります。近い将来、Instagramは10億人を超えるユーザーを抱えるようになるかもしれません。
著者:Takayuki Sato